瓦一枚の価格/良く分からない材料費、相場

瓦屋根修理の為の/公表されていない瓦の材料費

■瓦一枚の値段は、一般木造住宅用で、¥200/枚程度??

木造家屋での瓦一枚の価格は、¥200程度(お客様価格)程度ではないか?(屋根屋の仕入れ価格はもっと低い)

参考になる話:ある屋根屋の工務店の下請けで瓦工事を工賃だけで請け負うときの価格は、¥3,500/平米、この屋根屋さんは、お客様直接瓦工事を受けるときは、瓦の種類によって多少価格が違うのですが、¥4,500/平米です。瓦の平部、本体の工事の話です。

ということは、この屋根屋さんお客様と直接契約するときは、瓦の材料+儲けは、¥1,000/平米ということです。つまり瓦は1平米16枚使いますから、¥62.5/枚、これは屋根屋さんの瓦材料の原価と思っています。これがお客様へ提示される価格ではないです。ここに利潤が乗ります。

全瓦連の標準価格表では瓦の材料費は定価となっていました。そもそも平成10年では定価という価格はありません。せめてメーカー小売希望価格です。しかし屋根屋の価格表に定価とは、メーカーでもない屋根屋がつける金額ではないです。せいぜい材料費です。この標準価格表からは瓦の価格はわかりません。別のアプローチが必要です。

瓦一枚の価格を¥130/枚と仮定します。原価の倍の価格です。100平米の屋根で瓦は1600枚必要です。この瓦の材料費は、¥208,000でなんとなくそれぽい価格です。これに標準価格を使って瓦屋根の施工価格を算出してみます。

平部の瓦施工価格@100平米

瓦の材料費:¥130/枚 X 1600枚 =¥208,000

平部の工事のみの費用(標準価格表から) :¥5,000/平米 X 100平米 =¥500,000

桟木の施工費用 (材工共):¥1,000/平米 X 100平米 =¥100,000

ルーフィングの施工費用 (材工共):¥650/平米 X 100平米 =¥65,000

下地はすでにできていて、ルーフィング、桟木、平瓦(本体の瓦)施工、瓦の材料費用を100平米の広さを施工する金額は、おおよそ¥873,000。私の相場感に近いです。良く業界では、瓦の施工費用は平米あたり1万円と言っています。その中身が良く分からないのですが、それが相場を言っているのなら、瓦一枚の価格はもう少し高くて、¥211/枚、すごく良いところです。

こうやって瓦の材料費の相場を考えていきます。本当は瓦工事の費用を集めて、瓦の価格を出し、統計的に瓦の価格相場を出すのが理想ですが、そもそも見積にも契約書にも瓦一枚のお客様価格は出てきません。

瓦の価格は瓦のメーカーの出荷価格、問屋や商社が屋根屋に出す価格、屋根屋さんがお客様に瓦の施工をするときに原価計算をして利潤を乗せて工事価格が決まります。瓦の価格って売りてによって大きくかわります。流通経路によっても価格は変わるのです。

インターネットでの瓦販売価格

瓦一枚を購入するお店を探すのは難しいですが、インターネットで検索すると、通販で瓦が買えます。インターネットで瓦販売価格などで検索すると、瓦の通信販売のサイトがいくつか出てきます。

瓦の通販サイト

しかし、この価格は送料が別になっています。私たちが知りたいのは、瓦屋根の葺き替え工事を屋根屋さんに依頼したときに、瓦の材料費はいくらになるのか?それを知りたいです。瓦屋根葺き替えでの各事例での材料費はおおよそ知ってはいますが、一般的な例えば一般木造住宅での瓦工事で使っている瓦の材料費の相場を知りたいと思ってこのページを書いています。謂わば瓦一枚の価格を調べています。

ある程度このような通販の価格は参考にできると思います。上の例では、一枚から購入することができるサイトで、いぶし銀の瓦一枚が、380円です。しかし、この価格は屋根屋への価格ではなく、直接お客様への販売価格です。屋根屋に売る価格ではありません。

屋根屋は瓦を問屋から、あるいは瓦のメーカーから購入します。一般的には問屋(商社)からの購入です。ですから屋根屋は瓦の価格の相場を知っていますので、インターネットでの価格が高いのが当然と思っているはずです。もし、自分が問屋から瓦を買う価格がインターネットの価格より高ければ、同じメーカーの同じ製品なら、インターネットのお店から購入するはずです。

ここには、いぶし銀の燻製瓦の価格がありますが、¥300/枚代です。私の試算した¥200を大きく上回ります。少量でしかも送料がかなり高いので、この価格はお客様価格です。とても屋根屋さんはここから仕入れることはできません。儲けが少なくなってしまうからです。競争にも勝てません。ですからインターネットにでている価格は、この価格以上で屋根屋は瓦を買っていないです。という価格なのです

以上になります。

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