屋根工事の方法、工法

屋根葺き替え方法、工法について

屋根工事の工法タイトル

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屋根葺き替えの方法、工法には何があるのか?気をつけること

 

 

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屋根葺き替えの基本/屋根の構造/骨組み~仕上材

屋根の構造、骨組み、垂木

屋根の骨組と言われる、垂木、ここまでが大工さんの仕事です。ここからが屋根屋さんの範囲になります。建築会社によってはこの先の下地材までやる場合があるかもしれません。成るべく早く屋根を作ってしまわないと、家の中の工事が雨でやり難くなります。垂木が屋根の骨組みの最終材料になります。

この上に下地材、今は合板・コンパネを張りますが、昔は野地板(地方によっては「ばら板」とも言われる、50cm X 15cm程度の板)を施工していました。

下地材施工

 このコンパネには、厚さが 9mm と 12mmの合板を施工します。太陽光パネルを設置する場合は、 12mmのコンパネが推奨されます。しかし、最近のパネルの固定は下地に直接穴を空けるようなビス止は、敬遠され、仕上材に固定する金具があり、こだわりは無くなっています。ただ 12mmの方が屋根の強度がありますので、私だったら12mmを施工しますが、普通は9mmになります。材料費込の施工価格は 9mmで¥2,000/㎡、 12mmは¥2,200/㎡程度で少し 12mmのほうが割高になります。

 

防水材

 次に施工するのが、防水材・ルーフィング・アスファルトルーフィング(全て同じもの)です。屋根、家を雨、風から最終的に守ってくれる、守護神的な材料です。私の意見ですが、このルーフィングはケチってはいけません。その次代の一番良いもの、もちろん価格によりますが、出来るだけ安いものは避けた方が良いとアドバイスします。ルーフィングについては、別のページで詳しく解説しています。

横葺きの屋根材

上の画像は、横葺きのガルバリウム鋼板の例ですが、一番お客様が気にする仕上材とか屋根材とか言っている材料です。これが最終的な材料です。一番上にある材料ですので、目に見える唯一の材料ではあります。一次防水材とも言って大まかに、大きく雨を防ぐ材料です。言うまでもないことですが、家そのものを形つくる材料ですので、非常に重要な材料になります。家の外観を作る、家の美観、景観を作ることにおいて最重要な材料ですので、性能、美観、デザイン、材料自体の耐用年数は良く考えて選んでください。

また、これもあまり言われなかったことですが、屋根の耐用年数は、仕上材の耐用年数ではありません。ルーフィングとの相性を考えて、チグハグな選択にならないようにしてください。

これらに何か疑問、相談があれば、お助け隊まで; 0120-58-1152 :小形まで

 

屋根の葺き替え工事では、その工事のやり方は各種あります。

普通の工法/既存の屋根材を撤去する工法

当たり前の工法で、今ある既存の屋根材(仕上材と言う)を撤去&処分し、同じまたは違う仕上材で葺き替える方法。特に説明は必要ないと思いますが、ごく普通の工法になります。上の図で言うと、②からの工事になります。

繰り返しになりますが、ガルバリウム鋼板の葺き替え工事を例に工事の工程、様子をお伝えします。

ガルバリウム鋼板での屋根葺き替え工事/工事の工程、様子

 

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カバー工法/既存の仕上材の上からカバーする工法

スレート屋根で良く契約を頂く工法で、既存のスレート材を残し、この上から被せる形でガルバリウム鋼板などを施工する工法です。既存の仕上材の撤去費用、処分費用が節約できます。

カバー工法は、既存の屋根材を撤去する費用、廃材を処分する費用が節約できる優れた工法ですが、思わぬ落とし穴(お客様にとって)もあります。良いことばかりではありません。そのデメリットも知りつつ、カバー工法も検討してみてください。お助け隊では、カバー工法の問題点も列挙し、可能ならその対策も提示しています。

もし、その不都合、対策がご自分に合わないと思ったら、既存の屋根材を撤去する方法に変更してください。工事の契約をする前に良く検討し、メリット、デメリットを良く吟味して決定されることを切に願うばかりです。

一生の内何度もやる工事ではありません。費用も大きいです。失敗はしたくないと思います。この工法についての疑問、相談は、お助け隊 0120-58-1152 相談窓口:小形までどうぞ。

カバー工法/概論、メリットとデメリット

ガルバリウム鋼板によるカバー工法詳細考察

 

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通気工法/日本の夏の暑さ対策に

屋根での断熱は費用がかかりますが、その内比較的費用がかからず簡易的に屋根での断熱ができる工法です。仕上材には、軽量なガルバリウム鋼板やジンカリウム鋼板などが使えます。

トタンやスレート屋根の2階で寝ている場合は、暑い夏の夜、寝苦しくて寝られないことがあります。エアコンがあるが、もう「少し」何とかならないか?と相談があります。または、瓦やスレートを撤去して、軽いガルバリウム鋼板へ葺き替えるときに、折角だから断熱材を屋根に施工しようかとおっしゃるお客様がいます。

断熱材の代わりに大変断熱性能が高い空気を利用した断熱方法があります。屋根に温められた空気を逃がし、屋根の隙間に通気をさせる方法で自然換気を利用していますから、モーターや動力が不必要です。断熱材も空気を利用しますので、無料です。コストパーフォーマンスの高い効率の良い屋根の断熱方法として良く知られています。

費用と効果の程を調べましたので、是非下のリンクから詳細を見てください。またこの工法は仕上材としては、ガルバリウム鋼板、ジンカリウム鋼板などが利用可能です。

通気工法/低コスト断熱工法、目的と効果

石粒付鋼板の夏に断熱効果が大きい通気工法工事例

 

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屋根の塗装について/時期、葺き替えか迷ったら・・・

 これも良く相談されます。「スレート屋根だが、再塗装か葺き替えか、迷っているどちらが良いか?」という相談、質問です。スレートの材料の状態、築年数、美観を気にするか?雨漏りの有無などによりますので、ここにやり方、対策、塗装で済む場合もあれば、葺き替える必要がある場合、何もしなくて良い場合など、様々です。

ここでは、基本的な考えかた、方針(あくまでもお助け隊の考えですが)、指針をお知らせします。お客様にとっても屋根屋にとっても屋根の葺き替えの方が良いに決まっています。ただ、葺き替えるにはもったいない、まだ耐用年数が残存している内は、無駄なお金は使わずに、将来の葺き替えの為に残したい。

ごもっともです。

でも塗装屋さんは、塗装の仕事が欲しいので、再塗装を薦めます。屋根屋さんの相談すれば屋根葺き替えを薦めます。当たり前のように、自分のところへ仕事を誘導します。商売として当たり前です。

その上で、お客様は、再塗装なのか?屋根の葺き替えなのか?どちらが正解なのか?迷っています。で。基本的な考え方、知って欲しい事実をお知らせして参考にしてもらいたいと思います。

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スレート・コロニアル屋根の再塗装は美観の回復です

 「コロニアルの屋根で築20年なのですが、塗り替えるべきですか?」この手の質問は、非常に良く聞かれます。お助け隊の回答は「屋根が綺麗で屋根の耐用年数以内であれば全く塗装の必要性はありません」とお答えしています。

何故ならスレート材料の再塗装では材料の延命はできないからです。質問されるお客様は例外なしに塗装で材料は保護され材料の寿命、耐用年数が延びると業者から言われそれを信じています。でもそれは違います。再塗装ではスレート材料の劣化を止めることはできませんので、寿命を延ばすことはできないです。

スレート材の劣化を塗装で遅らせる、劣化を抑えることができるでしょうか?

結果を言うとそれはできないです。石綿スレート材料の表面を再塗装することで、紫外線を防ぐことはできます。しかし、周囲の温度、太陽からの熱は塗装を通って材料に伝わります。塗装すると、おもて表面を雨から守ることはできますが、裏側は塗装できません。

しかし湿気は裏側から、側面からも入り込み上の表面だけ塗装しても、劣化防止の効果はないと考えます。材料の温度変化は塗装では防ぐことはできませんし、劣化の原因を全て軽減できる方法ではありません。

参考:KMEW社「屋根総合カタログ2022」参照URL:https://www.kmew.co.jp/catalog/

化粧スレートのメーカー;KMEW社の「屋根総合カタログ」P.54にメンテの時期の図があります。ColorBest、コロニアルクァッドのとこに、塗り替えと書いてあって、「美観上必要に応じて」とあります。この塗装によって耐用年数、寿命が延びるとは書いてありません。

更に詳しい解説ページ:「屋根の塗装/葺き替えるべきか?の相談

 

コロニアルの再塗装するべきは、美観の回復の為、「屋根の」の寿命の前にスレート材料の再塗装をやるべきです。屋根が見えなかったり、美観を気にしなければ塗装は必要ありません。屋根の寿命が来た時に葺き替えをするべきです。「屋根の」寿命年齢後に再塗装をすると、塗装自体の耐用年前に屋根を葺き替える時が来て、塗装の費用が無駄になります。

 なんだか言葉の遊びをしているようで良く理解できないお客様へ:

屋根の寿命・耐用年数はスレート、コロニアル材の寿命、耐用年数ではありません。ここで屋根の寿命、耐用年数と言っているのは雨漏りに対する寿命です。屋根のいたるところで雨漏りが始まったら屋根の耐用年数が来たと考えます。雨漏りが発生するのは、スレート、コロニアルが劣化したからではありません。雨漏りを防止している防水材、ルーフィングの防水機能が無くなったから雨漏りが起きているのです。

普通のルーフィングの耐用年数は20年程度ですので(業界で一般的に言われていることで、メーカーでは保証はおろかカタログにも耐用年数の記述がないのが多い)屋根が20年以上経過したとき、スレートを再塗装しても直ぐにルーフィングの交換、屋根の葺き替えにならないとも限りません。再塗装を美観の回復の為にやりたいのなら、塗装が無駄にならない時期、例えば10年経過頃までにするのが良いと私は考えます。

 

屋根の寿命は2つある/雨漏りの寿命、美観の寿命

屋根の寿命1:

雨漏りに対する寿命・耐用年数

スレート屋根の塗装では屋根の寿命は延ばせないことは別のページで解説しています。

>>>屋根の塗装/葺き替えるべきか?の相談

屋根の耐用年数とスレートの耐用年数は違うことはお伝えしました。スレート材のヒビ割れ、反り、欠けなどは直接雨漏りに関係しません。何故ならそこから侵入した雨水はルーフィングの上を伝って、軒先から排出されるように屋根が施工されているからです。ですからスレートの割れ、ヒビ、欠けなどがあっても雨漏りにはなりません。

 しかし、スレートは大丈夫でもルーフィングに穴や破れがあったら、直ちに雨漏りになる可能性大です。横殴りの雨で水が隙間から侵入し、防水機能を失ったルーフィングを抜けて下地を濡らし天井から水が滴り落ちます。または柱や梁などを伝わって全く別の個所の木部を濡らします。これが雨漏りです。

乱暴な言い方をすれば、スレートなど無くともルーフィングだけで十分雨は防げます。ただ美しくないですし、かなり早くルーフィングが劣化します。なんせ雨ざらしです。

 

屋根の寿命2:

屋根の美観に対する寿命・耐用年数

これはかなり主幹が入りますが、見た目の美しさを失った場合です。塗装の寿命と言い換えた方が良いかもしれません。または材料が欠けたり、ヒビが入ったりすれば材料の寿命かもしれません。ヒビ、欠け、反りなど材料の劣化は塗装では修復できませんが、表演塗装だけの劣化は洗浄と再塗装で美しくなります。

しかし、これは屋根の耐用年数ではありません。屋根材や塗装の寿命になります。もし、屋根の寿命がかなり残っていれば塗装や、材料の部分交換で美観は回復しますし、その費用も無駄ではありません。

繰り返しになりますが;

スレート屋根の塗装/塗装できる状態、再塗装の意味、効果

トタンの塗装は何の意味?屋根材で違う塗装の意味、効果、劣化の仕組みが違えば塗装の目的、効果が違う。

トタン屋根の塗装/鉄が錆びないように塗装で守れる!

 

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足場について/屋根工事工法の参考ページ

雨樋交換工事の費用/相場、足場が必要な訳

 

工法についての相談・質問

屋根工事、屋根修理の方法・工法についての質問&回答

 

 

まとめ

 

屋根工事の工法は以上です。

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