工事例/施工例

アスファルトシングル屋根葺き替え工事例

シングル屋根葺き替えタイトル画像

アスファルトシングル屋根葺き替え/シングルとも言う屋根工事

アスファルトシングル屋根葺き替え工事は、米国では自分で工事を行うオーナーが多いです。道具、材料はホームセンターで豊富に売っていますし、工事のやり方も動画に沢山アップされています。米国の中古住宅市場は新築住宅市場より遥かに大きく、古くなった家でも上手にメンテ、リフォームすれば土地とともに高く売ることができますので、一生懸命メンテをするわけです。原価償却済の建物には価値が殆どない日本の事情と全く違って米国ではメンテの優れた建物は高い価格がつきます。今回はそのアスファルトシングル屋根葺き替えについてお知らせします。

アスファルトシングル屋根工事

施工例を挙げてシングルの屋根葺き替えの様子をご覧いただきます。工事をする屋根はセメント瓦の屋根です。これを全て撤去し、ルーフィングとシングルの施工です。役物も殆どなく工事は比較的シンプルで、だから個人でもDIYで葺き替えが可能な屋根材となっています。

セメント瓦屋根画像

元の屋根材はセメント瓦。全景

 

セメント瓦撤去後の野地板、バラ板画像

瓦を撤去すると、ルーフィングの下の下地、ここでは野地板が現れます。ところどころ板が傷んでいたので、修理しています。築40年のアパートなので下地は野地板です。現在の下地材はコンパネが主流になっています。野地板の下は屋根の骨組みである垂木が見えています。基本的に屋根の構造は垂木(屋根の骨組み)、下地材、ルーフィング(防水材)、仕上げ材(シングル)になっています。

ルーフィングの施工;アスファルトシングル

ルーフィングの施工風景になります。田島ルーフィングのPカラーシリーズ。田島ルーフィングは最もよく使われる防水材メーカーで製品の種類も多く研究熱心な会社です。私も信頼しています。

 

アスファルトシングルの施工風景

アスファルトシングルの施工になります。一枚一枚の裏に専用の接着剤が塗りつけてあり、そのうえを釘で固定します。熱で接着剤が溶融し材料同士を接合します。接着剤と釘の両方で固定するこのメーカーの標準のやり方になっています。

 

アスファルトシングル施工完了画像

完成の写真になります。

シングルにしかできない最強の施工方法/釘、ビスの類を使わない工法

アスファルトシングル+自着式ルーフィングの組み合わせで屋根をリフォームすると、雨漏りの原因である釘、ビスの類を使用せずに施工が可能です。

タッカーで無数の穴をあけるルーフィング

下地材の上にルーフィングを施工するのですが、この時に固定する材料はタッカーという日本ではホチキスです。(文具で使うものより大きい)小さな穴ですがこれを何百と打ちます。雨漏りの原因となる穴を自ら作っているのです。しかし、「じゃどうやってルーフィングを止めるのか?」と言われそうですので、工事屋はもとより誰もこのことに触れません。言いません。しかもホチキスなので固定されているのは点の集まり。地震で屋根が揺すられると小さな穴は僅かでも大きくなる可能性が大きいです。仕上げ材からの雨水の侵入があったら怖いです。

ルーフィングは日本で販売されているものは全てJIS規格製品です。そして釘を打って水が漏れない試験もあります。しかし、長期間たっても大丈夫という規格試験はありません。また釘を打った状態で横に揺すっても大丈夫という試験もないのです。多分横に動かしたら穴は大きくなります。

なので、みんな分かっているので、裏面にしっかり接着剤を塗布したルーフィングが各社から出ています。あまり大きく宣伝されていないようです。他のルーフィング製品を否定することになるからです。

シングルの釘、ビスの類を使用しない施工方法

接着剤だけで屋根材を固定できる今は唯一の材料がシングル材です。接着剤をかなり多く塗るので手間はかかります。納入されたままの接着剤の量だけでは完全に固定できません。(だからビスで固定します)下のようにたっぷりと接着剤を塗ります。

シングルの接着剤量画像

 

ちなみに、良くある普通のアスファルトシングルでの接着剤量:

普通シングルの接着剤量

シングルの材質、大きさなどは同じですが、接着剤量が大きく違うのがおわかりいただけるでしょうか?上の接着剤があるところにビス止めをすることになっています。この接着剤でしっかり何年ももつとは私には思えないのですが・・・

 

以上です。

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