屋根工事の方法、工法

屋根葺き替えの目的とは何か?/今本当に葺き替えが必要ですか?

屋根葺き替えの時期、屋根メンテの真の目的とは?

葺き替えの目的画像

屋根葺き替えの目的は;

  1. 屋根の「雨風から家を守る機能」の劣化が認められるときこれを修復や予防
  2. 屋根の「美観」が著しく損なわれたので、これを修復、改善する目的

屋根葺き替えの目的は、これら2つのうちどちらかしかありません。

2の屋根の美しさを劣化させる苔、カビ、汚れを綺麗にすることは家全体の価値を元通りにすることですが、こちらも大切な目的になります。屋根は家の一部で家の形、美観を形成する大きな要因です。しかし、この2つの目的を混同し、ごちゃまぜにすると、自分が何をやろうとしているのかが、分からなくなります。しっかり頭に入れてください。

本当の時期とは?目的をはっきりもって考えること

瓦屋根であろうと、スレート、コロニアル、トタン屋根であろうと、劣化したら、葺き替えやメンテが必要だと思います。しかし、今本当に屋根葺き替えをしないといけないのでしょうか?業者に見積を依頼するとき、もう一度原点に立ち返って、自分は何で”屋根の葺き替え”をやりたい、やらねばならないのか?を考えるときです。

屋根の葺き替え、メンテを思うときそのきっかけは;

  1. 雨漏りが始まった、雨漏りがあったらけど1年放置、再発
  2. 屋根が苔、カビ、ホコリで見栄えが劣化、元に戻したい
  3. 訪問業者が来て屋根の劣化を指摘、メンテをしないと大変と言われた
  4. 築30年経過したので、そろそろ屋根のメンテをしたい
  5. 退職金などお金に余裕ができたので、家・屋根をリフォームしたい
  6. 最近地震が多いので、耐震の為屋根を軽くしたい

等など、屋根の葺き替えを思い立つのは様々ですが

「屋根を葺き替えたほうがよいでしょうか?”」と良く電話で聞かれます。しかし、多くのお客様が「葺き替えたい」という自身の気持ちと「葺き替えねばならない」という必要性の話を、きっちり区別していないことが多いです。「今は葺き替える必要はないです」と答えると、「でもかなり屋根が汚いし、苔もあるしね~」とメンテをやりたい気持ちもあるのです。

屋根葺き替えを「やりたい」とい意思と「やらねばならい」とを区別するべきです。屋根の状態に関わらず葺き替えやメンテ、修理をやりたい理由は、上にあげた、2,4、5、6などです。死ぬまでこの家に住みたい、重要な屋根は今うちにリフォームしておきたい。きれいにしたいという思いです。

これに対して「葺き替えをしなければならない」のはどういうときか?それは雨漏りが発生したとき、屋根の防水機能が失われたとき、屋根の耐用年数が来たとき、葺き替えるを考えるときと考えます。

今回の屋根葺き替えは、屋根の耐用年数のリセット、雨漏り対策の為なのか?屋根の美観の回復の為のためなのか?目的はどちらなのか?そしてそれは今やるべきなのか?をもう一度考えていただきたいです。

屋根の寿命はスレート材などの「仕上材」の耐用年数ではありません

「屋根」の寿命とは?「美観」の寿命と区別する必要があり、屋根の重要な機能である、雨、風から家を守る機能が家なわれたとき、その「屋根」の寿命、耐用年数が来たと考えます。しかし、屋根の寿命は一番上の仕上材(スレート材、瓦、トタン等)の寿命ではありません。何故か?その仕上材であるスレートや瓦が欠けたりが、割れたりしてもその下の防水材(ルーフィング)がしっかりしていれば雨漏りの発生はあり得ないからです。つまり、「屋根」の耐用年数はルーフィングの耐用年数のことなのです。

スレート材が変色、苔、カビ等で見苦しくなったのは、美観の耐用年数が来たのであって、ルーフィングとは関係ありません。なので屋根の防水の耐用年数が来たのではありません。美観はかなり主観的な要素ですが、屋根が綺麗ではなくなった、言わば美観の耐用年数なのです。

美観の回復は「しないといけないのか?」そんなことはないのであって、それはお客様の意思です。ここが悪い訪問会社の付け入るところで、スレートが苔、カビで見苦しくなったら、「屋根」の寿命が来たと誘導するのです。雨漏りの耐用年数と美観の耐用年数を混同させ、葺き替えるよう誘導する、悪く言えば、騙すのです。

初めての雨漏りで屋根を葺き替えをしないといけないか?

そんなことはありません!

雨漏りは原因箇所を特定して部分修理が基本です。例えば築20年、スレート葺きで初めて雨漏りがあったら?もちろん部分修理です。しかし、防水の要のルーフィングの耐用年数が20年ですので、そろそろこの「ルーフィング」の交換時期です。勿論、葺き替えたいのなら、交換しても良いと思います。屋根屋としては仕事がもらえて嬉しいです。でも「葺き替えをしないといけない」ではありません。

私なら、2回目の雨漏りがあったら、2回目がいつなのかによりますが、半年後なら、全体にルーフィングが劣化していると考えられますので、替えようかな?と決断に近くなります。それとともに仕上材も劣化して交換したくなりますので、葺き替える頃と判断します。

しかし、多くの屋根屋は多分葺き替え、カバー工法でのメンテを薦めます。商売ですから・・・

仕上材、ここではスレートの状態は勿論特にルーフィングの状態を確認したい衝動に駆られますが、全部ではなくても、部分的にスレートを剥がしてみるのも一つの手ではあります。初回の雨漏り時にその部分だけですがルーフィングを見ることができます。判断材料になるのではと思います。

ルーフィングの寿命、耐用年数はどのくらいですか?

残念ながら、ルーフィングのメーカーは、耐用年数を公表していません。また保証期間もないです。

ガリバリウム鋼板の耐用年数は、製品を開発した会社の実証実験から、25年以上ですが、新しいメッキ鋼板であるSGL(新ガリバリウム鋼板)は耐用年数は公表されていませんが、日本製鐵が公表している仕様は、穴あき保証 25年です。このSGLを使っている屋根材各社はこのデータを言っています。

しかし、屋根の寿命にとって重要なルーフィングの保証年数はおろか、耐用年数も言えない業界なのです。言えない理由はある程度理解しますが、おおよその耐用年数をカタログに書いていないと、製品の選択にユーザーは困惑します。というかユーザーはルーフィングが何か知らせてもらえず、屋根屋はその耐用年数も知らない、たんなる噂しか言えないのです。

普通のゴムアスでおおよそ20年、30年と言っているサイトや屋根屋もいます。でもどの製品が20年なのか?言っていないです。ルーフィングの団体である、日本防水材料協会のアスファルト防水部会に所属している会社は製品のカタログやWebページにその耐用年数も書いていません。あるのはJIS規格に準拠した製品であると言っているだけです。そのJIS規格も耐用年数を規定していないので、何のための記述なのか?私は不思議に思っています。単なる権威付?我々が一番知りたい耐用年数が無いのが現状です。

・・・ 2021年2月21日現在の情報

カタログに耐用年数の記載がある製品

保証値ではありませんが、カタログに耐用年数の記載がある製品があります。

  • 田島ルーフィングのNEWライナールーフィング;耐用年数30年以上
  • 田島ルーフィングのマスタールーフィング;耐用年数50年以上

屋根の寿命にとって重要な防水材、ルーフィングのことは是非ご自身で調べてください。簡単に出てきます。私の知らないこともあるかもしれませんので、これは是非やってください。新しい情報も随時発信していきます。

 

透湿防水シートの会社が殴り込み??50年以上の製品とは?

一般木造住宅のルーフィングは、防水機能をアスファルトで実現していました。しかし、新たに別の防水材(高分子ポリマー等)を使って一般住宅のルーフィングを作っている会社があります。

  • セーレン株式会社:ルーフラミテクト
  • フクビ化学工業株式会社:ルーフエアテックス
  • 旭デュポン:タイベックス®ルーフライナー

ルーフラミテクトは、一般のアスファルトルーィングより軽くて柔軟性があり、耐用年数も30年以上とあります。また、屋根の葺き替え工法を選びますが、ルーフエアテックスは、50年相当の耐用年数と言っています。

等、今までアスファルトでの防水から、高分子ポリマー、特殊ポリマーでの透湿&防水を実現したものです。違った素材でのルーフィング製品になります。まだ商品の精査、調査をしていませんが、素材での優位性は高分子ポリマーにあると思います。これらのグループからどのようなものが出てくるか?楽しみです。

高分子ポリマーについてはまたの機会に・・・

以上です。

屋根葺き替えの目的のまとめ

屋根の寿命は2種類、雨、風から家を守る機能と家の美観を形つくる機能の2つです。屋根の葺き替えを考えるとき、どちらをやるのか?またそれはいつが適切なのか?を今一度チェックしてください。

 

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