スレート、コロニアル

スレート屋根材、コロニアルNEO不良報告

スレート材・コロニアル・ネオ/8年後の劣化、ヒビ、割れ

クボタ株式会社(現ケイミュー株式会社)の薄型スレート屋根材です。製造期間:2001年からですが、アスベスト(石綿)の発がん性が言われてアスベストを無くした初期の材料です。スレート材の原料である鉱物繊維をアスベストからパルプ繊維に換えたころの製品でいろいろなお客様で問題を起こしています。このお客様は、コロニアル・ネオの製造年月日は不明ですが、家を建ててから8年目で下のようなヒビ割れの被害が起きています。現状報告です。(相談:2017年10月)

colonial NEO-01

ヒビ割れは材料の木目とは関係なく、ほとんど方向性なく発生しています。ひどい箇所は完全に割れて分離しています。ここからの雨の侵入はあると思います。その雨水はまだ部屋まで来ていませんが、防水材、防水シートで止まって、下に流れていると考えられます。その防水材の防水機能が劣化すれば直ちに部屋まで水漏れが発生します。

良く勘違いするお客様がいますが、一番上のスレート材がヒビ割れ、欠け、破損してもすぐに雨漏りにはなりません。下地とスレート材との間に雨漏りでは肝心の防水材、ルーフィングがあってこれが最終的に雨水の侵入を防いでいます。ルーフィングの耐用年数はおおよそ20年と言われています。

colonial NEO-02

ここは比較的軽微なヒビ割れですが、外観上はかなり目立ちます。すでに8年で塗装は相当劣化や色褪せがありますが、その劣化とともに表面のヒビ割れが目立ちます。

スレート材NEOヒビ-02

スレート材NEO 色褪せ-01

この当時は建築会社とメーカーが対応していて材料を支給するか、塗装をサービスするかで交渉の最中でした。相談は、スレート材って本当の耐用年数はどのくらいなのか?こんなものか?というのと、塗装してもとに戻るか?別の材料にするとどんなものが良いか?価格は?など多岐にわたっていました。電話では対応が難しいと考え、近所だったこともあり現地に行って屋根を見せてもらいました。

雨漏りも大変心配されていましたので、築8年ならルーフィングは大丈夫で例えスレート材がかなり劣化してもルーフィングがしっかりしていれば雨漏りはないと説明し、屋根の構造と各材料の説明、雨漏りの仕組み、原因などを説明しました。

色が違って来た劣化?

また色褪せについても上の写真、下の写真をみてわかる通り、一枚一枚色が少し違っています。これについては、屋根材メーカーの説明は「ロッドの違いで色褪せの度合いが違ってしまった」とのこと。

ロッドとは、生産するときにあるまとまりのことを言い、例えばスレート材を製造する際、原料の調達、生産ラインの状態、条件が全く同じまとまりです。これは出荷された製品に何か不具合があったときに、原料の問題なのか?生産ライン上の条件なのか?そのまとまりと違うまとまりとの違いを追跡できるようにしたものです。

この場合、生産された日時、ラインの条件の違うものが混在していると言っているのです。ここまで説明されないと何を言っているのか?わからないですよね!多分これを言った営業の方も意味をわかっていないと思われます。生産ラインで何が違っていたのか?

材料の色褪せと塗装の剥げ

気にしないなら問題ないのですが、遠目でもはっきりわかる変色です。全ての材料が一様に変色していません。これはメーカーの瑕疵なのか?私にはわかりませんが、気にされる方は気になると思います。対応としては再塗装ですが、その費用はメーカーが出してくれるのか?色の変色についてはメーカー保証が10年よりかなり短かったと思います。すでにコロニアル・ネオは製造が中止されていて、保証の規定が不明です。

色の違い、変色

スレート屋根材はアスベスト問題以降、メーカー各社はこの分野から撤退し、または合併が進んで現在はケイミュー株式会社ただ1社がスレート屋根材を生産をしています。

このコロニアル・ネオを作った久保田株式会社(クボタ鉄鋼だった会社)は屋根材部門を不採算部門として切り離し、松下電工の建材部門と合併、ケイミュー株式会社になっています。

 

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