ジンカリウム鋼板

石粒付鋼板の断熱性能、ガルバリウム鋼板より良いか?

石粒付鋼板の断熱性能タイトル

石粒付鋼板、ジンカリウム鋼板の断熱性能

石粒付の屋根材として、最近良く問い合わせのある製品です。ガルバリウム鋼板や※ジンカリウム鋼板の上に細かい石粒をアクリルでコーティングしたもので、メーカー保証:30年、耐用年数:50年の屋根材です。この屋根材しするかガルバリウム鋼板にするかで良く聞かれます。

下に解説:ジンカリウム鋼板、石粒付鋼板、石粒付化粧鋼板、ガルバリウム鋼板の違い

断熱性能についても聞かれることがあり、実際に測定してみました。下のグラフになります。

石粒付鋼板の断熱性能グラフ

実験BOXを用意し、屋根材だけ交換できるようになっていて、そのBOX内の温度を測定したものです。これによると、石粒付鋼板とガルバリウム鋼板(横暖ルーフαS:断熱材付)はほとんど同じ断熱性能と思われます。

比較したガルバリウム鋼板は、ニチハの横暖ルーフαSでこの製品は、10mm程度の硬質ウレタンの断熱材が付着しています。一方石粒付鋼板は、ディートレーディング社の石粒付鋼板であるディプロマットという屋根材です。両製品とも基本の鋼板は0.3mmほどの材料で、横暖ルーフαSは、10mmの断熱材、ディプロマットは、石粒をコーティングしていますので、厚さとすれば、1.5mm程度です。この石粒が太陽光を拡散して、熱を多少は軽減すると思われます。

断熱材、石粒などないガルバリウム鋼板はもっと温度が高くなります。

>>> 下の参考をご覧ください。

 

ジンカリウム鋼板、石粒付化粧鋼板、石粒付鋼板、ガルバリウム鋼板の違い解説

ガルバリウム鋼板は、1970年にベツレヘムスチール社が開発したメッキ鋼板で、世界各国へ技術供与をしています。しかし、その製品の登録商標は各会社が行っています。そのうちの一つがジンカリウム鋼板で、鋼板としては全く同じ製品です。ガルバリウム鋼板=ジンカリウム鋼板なのです。

しかし、この鋼板に石粒をコーティングした屋根材が出てきました。この屋根材のことを、石粒付鋼板とか石粒付化粧鋼板といいます。一般名称です。更にややこしいのは、この石粒付鋼板を、ジンカリウム鋼板とも言っているのです。正確にはジンカリウム鋼板はガルバリウム鋼板のことであり、石粒付鋼板とは違う製品ですが、一部の間では、石粒付鋼板のことを分かり安く石粒付鋼板、石粒付化粧鋼板のこととしています。間違い易いです。

参考:

ガルバリウム鋼板で断熱材がある製品と断熱材がない製品との断熱性能の違いも実験してみました。

断熱材のあるなしの違い

断熱材のある屋根材:アイジー工業のスーパーガルテクト

断熱材のない屋根材:千代田鋼鉄工業のチヨダGL(ガルバリウム鋼板)

です。アイジー工業のスーパーガルテクトと関東では良く出る横暖ルーフαSとは断熱性能は同じです。ガルバリウム鋼板で断熱材のあるものは、10mm程度の断熱材がありますが、その効果を疑う声もありますが、数字的には効果はあります。しかし、気温、外気温に対して室内の温度の上昇を「かなり」というまでにはなっていません。でも効果はゼロではないようです。

以上です。

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