トタン屋根の簡易カバー工法/低コスト、短工期、ガルバリウム鋼板使用
築40年以上の瓦棒・トタン屋根の改修工事例です。
何回も工事例として出てくる、トタン屋根の葺き替えですが、最近では新築で瓦棒・トタンは採用されるのをあまり見ることができなくなりました。トタンの職人さんも減り、トタン屋根のメンテの仕事も減って、瓦棒をやる屋根屋が少なくなっています。
瓦棒・トタンを得意とする提携屋根屋さんの工事例となります。屋根の広さは、二階部分だけで、58㎡、勾配は3.5寸、瓦棒で屋根材は典型的なトタン(溶融亜鉛メッキ鋼板)です。工法は、トタンは棟部分は剥がして、本体はそのまま、その上からガルバリウム鋼板での簡易カバー工法です。
10年程度前に雨漏りがあり、修理済、塗装は色だけ残っていますが、この色は一番上の塗装の色ではなく錆止めの可能性があります。錆の箇所も多く、穴は空いていませんが、早く葺き替えを実施した方が良い状態でした。
完成写真。お客様が選んだガルバリウム鋼板・瓦棒。色はグリーンです。アンテナの着脱もやりました。
塗装は大方剥げて、錆がところどころに発生。棟板金を止めている釘も浮いています。この状態では雨漏りはありません。
大きな錆も数箇所ありますが、瓦棒の本体に多くあるのは上のような錆の箇所、これがひどくなって、穴が空き、下のルーフィングは40年の経過ですので、既に防水機能は失われいる可能性が高いので、トタンの穴あきはすぐに雨漏りになってしまいます。
ガルバリウム鋼板での簡易カバー工法:
既に瓦棒の施工で使われる屋根材は、トタン(溶融亜鉛メッキ鋼板)からガルバリウム鋼板に移行しています。この屋根屋ではガルバリウム鋼板(JFE製)平板のものを購入し、現場で簡単に加工して施工しています。簡単に工程を言いますと、保護シートを既存のトタンの上に張り、棒の内側(ドブ部分)に両端を少し折り曲げた平板のガルバリウム鋼板を施工します。(グリーンの板)
白い部分が保護シート、緑の部分がガルバリウム鋼板の凹んだ部分、ドブ部分です。
以前の瓦棒形式では棒の部分の端、軒先部分は雨水が集中して劣化が早く腐ってしまうことが多いので、水の侵入を防ぐ意味で端の部分を上の写真のように折り曲げて加工します。はじめから折った材料になっています。この棒部分をカッパと言います。これを被せて瓦棒の本体部分の完成です。
屋根の棟部分は新しい棟板金を施工します。
完成した、本体、ドブ、カッパ
完成したガルバリウム鋼板による瓦棒形式の屋根葺き替えです。
ガルバリウム鋼板の簡易カバー工法費用:
葺き替え項目 | 金額・費用 | 単価 | 単位 | 数量 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
保護シート施工費用 | ¥49,000 | ¥700 | ㎡ | 58 | 異種金属の接触防止 |
瓦棒本体施工費用 | ¥315,000 | ¥4,500 | ㎡ | 58 | 本体:ドブ&カッパ新設、JFEガルバリウム鋼板 |
棟板金施工費用 | ¥90,000 | ¥ 4,000 | m | 17 | 棟板金、材料費含む |
軒先雨押え部品 | ¥ 51,000 | ¥ 1,500 | m | 34 | 軒先部分の雨押え、軒先唐草施工 |
税抜き工事計 | ¥ 505,000, | - | - | - |
このページは以上になります