屋根の性能

屋根の断熱性能を屋根材ごとに測定、検証しました

どの業者も測定しない屋根材の断熱性能を実際に測定

断熱性能サブタイトル

金属材料とスレート、世間の常識は間違っています。ガルバリウム鋼板とスレートはどちらも暑いです。スレート+ガルバリウム鋼板のカバー工法は断熱的に多少優秀。

屋根材のメーカーが言っているやり方で各屋根材の断熱性能を言っていますが、我々が知りたいのは、その屋根材を屋根に施工して実際に各部屋での断熱性能の効果があるか?ないか?どれくらいの効果があるか?どれくらいの室温になるのか?です。

なので、屋根材を実際に屋根に施工しその中の温度変化を測定してみました。こんな測定はどこでもやっているものと思っていましたが、どこの屋根材メーカーも発表していないので、測ってみました。

瓦を撤去して軽いガルバリウム鋼板にしたい、スレート屋根を撤去してガルバリウム鋼板へ葺き替えたいが断熱が心配。ガルバリウム鋼板では特に夏暑くなるのでは?と相談が良くあります。ではそのガルバリウム鋼板の断熱性能はどんなものなのか?屋根、屋根材の断熱性能についての考察です。小さいですが実際に屋根を施工するBOXを作りBOX自身の断熱を確保しながら屋根材を交換して断熱性能を測定してみました。

@slate-dannetsu

スレートの断熱性能:ガルバリウム鋼板との比較

スレート、コロニアル、カラーベストを撤去してガルバリウム鋼板にした時、断熱材が必要か?ガルバリウム鋼板になったら夏より暑くなってしまうのではないか?何か断熱をしないといけないか?と決まって相談があります。しかし、我々が思っているよにスレート材はガルバリウム鋼板より断熱性能が良いと思い込んでいますが、少なくともガルバリウム鋼板にするとひどく屋根が熱くなると思っていますが、これは本当なのか?、がこの実験、測定の目的でした。結果を下のグラフで解説します。

コロニアルとガルバ温度比較グラフ

このグラフは、試験BOX2つにスレート材とスーパーガルバリウム鋼板をそれぞれ取り付け、BOXの中に電子式の温度計をいれて真夏の朝8:30~19:30までの、スレート屋根の中の温度、スーパーガルテクトの屋根の中の温度と外気温とのグラフ化したものです。

青が外気温、黒がスーパーガルテクト、緑がコロニアルなる・クワッドです。昨年2017年の夏は天候が不順で雨が多い年で測定できる日にちが少なかったです。でこの日も気温はそんなに上昇しない日でした。午前中は涼しいくらいです。それでも実験結果は、アイジー工業・スーパーガルテクトは、スレートより断熱性能は僅かですが良いです。グラフ参照

気温は12:30ごろに最高温度:33度、スレート材は14:30ごろに何と45度付近です。ガルバリウム鋼板は同じ昼過ぎに40度、スレート材とガルバリウム鋼板との温度差は5度あります。ガルバリウム鋼板(スーパーガルテクト)は少なくともコロニアル・クワッドより断熱性が高いです。

ですので、今まで言われていたスレート屋根をガルバリウム鋼板に交換すると今までより屋根は暑くなる、よって部屋も暑くなるというのは、嘘、都市伝説だったことが理解できると思います。劇的に良くはなりませんが、断熱材付のガルバリウム鋼板であれば少なくとも今までより悪くなることはありません。スレート材はガルバリウム鋼板より断熱性能が劣ります。(VS スーパーガルテクトにて)

 

ガルバリウム鋼板/断熱材ありと断熱材なしとの断熱性能比較

同じガルバリウム鋼板(今はSGL鋼板)でも断熱材の付いた製品と断熱材がない製品がありますが、あった方が良いのは当然ですが、その効果はどれくらいなのか?実際に比較実験してみました。

断熱材ありなしの比較グラフ

    • 断熱材付製品: アイジー工業のスーパーガルテクト:黒色のグラフ
    • 断熱材なしの製品: 千代田鉄鋼工業のガルバリウム鋼板:緑色のグラフ

結果は、断熱材のないガルバリウム鋼板屋根の方が断熱材のある屋根より室内の温度は、最高で5度ほど高いという結果でした。ですから断熱材はあった方が室内の温度は下げられると言えそうです。

しかし、気温(外気温)のグラフも見てください。午後2時ごろの気温が最も高い33度ですが、断熱材があっても、43度です。断熱材なしの温度は48度にもなります。43度って断熱材の効果があると言えるのでしょうか?数値的には確かに断熱材のないものより室内の温度は、5度低いのですが、多分誰もが断熱材の効果が充分あるとは思えないと思います。

・・・結論:断熱材の効果はゼロではありませんが、人間が分かるほど効果はない。

 

カバー工法の断熱性能

では、非常に契約数の多いスレート屋根のガルバリウム鋼板による重ね葺き(カバー工法)はどうかという懸念も沢山質問されます。結果はガルバリウム鋼板(断熱材付)と比べても温度は低くなり断熱効果が「少し」はあると言えそうです。

「スレート屋根のガルバリウム鋼板によるカバー工法であれば断熱性能は良くなります」下グラフ参照。但し、夕方はグラフの右を見てもらうとわかりますが、 16:00以降は、断熱効果によりガルバリウム鋼板より熱の放散が進まず、熱が籠もり、ガルバリウム鋼板より温度が高くなります。断熱効果がある証拠なのですが、真夏の暑い日は日中はカバー工法は部屋の温度は低いのですが夕方は逆転します。

@coveryokodan

カバー工法の断熱性能グラフ

@aijivsyokodan

違うメーカーでも断熱性能は同じか?

横暖ルーフとガルテクトの断熱性能比較

ご覧の通り、ニチハの横暖ルーフαSとアイジー工業のスーパーガルテクトの断熱性能はほぼ同じでした。またその性能は、気温のグラフと比較してほしいのですが、両者とも断熱性能はあるのですが、それでも気温が最高32度程度の日に、室内の温度はエアコンなしで、38度にもなります。これで気持ち良く過ごせますか?という結論です。エアコンは必要ですね。ただそのエアコンの消費電力はアイジー工業のものと、ニチハの屋根材ガルバリウム鋼板とは同じ電力消費であろうと想像できると思います

@tsuukikouhou

通気工法の断熱性能、断熱材付のガルバリウム鋼板との比較

夏の暑さ対策として、コストパーフォーマンスの良い効果の高い工事方法として通気工法がありますが、この断熱効果も測定してみました。使った屋根材は、一方はスーパーガルテクト、通気工法は横暖ルーフαSを使っての比較えです。

通気工法とは2枚の下地材の間に桟木を挟み、上の下地材に横暖ルーフαSを施工したもので、約5mmの空気層を設けてここを自然換気で熱くなった空気を棟から逃し、新しい空気をいれてゆっくり換気をするシステムです。お金があまりかからず、効率の良い断熱が得られます。今まで実測のデータがありませんでした。断熱効果が高いという証拠です。

通気工法の断熱性能

参考:

試験に使った断熱性能試験BOX:

断熱性能試験BOX

断熱性能測定BOX 裏

実験に使った実験BOXです。2台つくり、外壁、床は100mmのスタイロフォームで断熱して屋根部分だけ簡単に交換できる構造です。2のBOXの屋根以外の断熱性能は同じです。屋根をいろいろ交換して、屋根材の違いを明確にする為に2台の断熱性能は同じにしなければなりません。下のグラフ。

2つの試験用BOCの校正

屋根の断熱性能試験まとめ、結果報告:

スレート材は意外と断熱性能がありませんでした。厚さが2mm程度で、セメントは殆ど断熱性能がありませんので当たり前なのかもしれません。工法を含めて実験で分かった結果、断熱性能が高い順に並べると。あくまでも相対的な実験です。

1:通気工法+断熱材付ガルバリウム鋼板の屋根
2:ガルバリウム鋼板断熱材付スレートのカバー工法
3:断熱材付ガルバリウム鋼板
4:断熱材なしのガルバリウム鋼板
5:スレート材

断熱材なしのガルバリウム鋼板とスレート材は同じ程度と思います、今年また正確に比較実験します。 ジンカリウム鋼板も問い合わせの多い屋根材ですので、これも含めて実験します。2018年の夏です。

以上です。

>>> 屋根葺き替え、屋根工事トップページへ

-屋根の性能
-,

© 2021 屋根葺き替え・屋根工事お助け隊 Powered by AFFINGER5