アスファルトルーフィング

マスタールーフィングの価格、耐用年数/最高峰のルーフィング

マスタールーフィングタイイトル画像

マスタールーフィング;60年耐用年数の優れもの

価格は高いですが、他のアスファルト系ルーフィングの追随を許さない耐用年数を持ちます。実際に50年間施工し、その後の劣化度を調べたわけではありませんが、田島ルーフィングのカタログに耐用年数が60年と記載されています。保証値ではありませんが、この耐用年数を記載しているルーフィングは、アスファルト系では、あとニューライナールーフィングの30年だけです。

ルーフィングの耐用年数を仕様に盛り込むのは難しいと思います。何故なら、平米あたり数百円の製品の品質を数十年保証したり、規定するのは、ビジネス的にリスクが高いと考えられるからです。ルーフィングは屋根の雨漏りを最終的に防ぐ重要な材料ですが、価格が安い。多分仕上材と同等の価格なら耐用年数の研究、試験にお金をつぎ込むことが出来るかもしれません。

マスタールーフィングの記載されている耐用年数が、仕様や保証値ではなくとも、「耐用年数が60年ある」としっかり書いています。他社のカタログを見てもらいたいのですが、耐用年数の記述はありません(2022. 4現在)

アスファルトルーフィングの劣化

ルーフィングの劣化は、田島ルーフィングの説明によると、主にアスファルトの硬化です。なぜ固くなるのか?アスファルトは元々原油から抽出されるので、熱に対して敏感な物質で長期間、連続的に熱を加えると酸化し硬化することが知られています。つまり防水の機能の主役である柔軟性、粘性、粘り気が失われてしまいます。

マスタールーフィングの構成図から、アスファルト層を守っている劣化防止層があり、カタログの説明によると、この劣化防止層がアスファルトの酸化を防ぎ、揮発成分の消失を防いでいるそうです。営業の方から聞いたところでは、この劣化防止層は、半導体の蒸着に近い製造方法で生産されているそうです。・・・結構コストがかかっている。

田島ルーフィングは、防水の専門会社らしく、ルーフィングの耐用年数を予想するための試験、実験を多く実施しており、そのデータも公表しています。

 

マスタールーフィング・カタログの中;各ルーフィングの劣化グラフ

 

マスタールーフィング耐用年数グラフ

 

  1. 黄色グラフ: アスファルトルーフィング940
  2. 赤色グラフ: 改質アスファルトルーフィング(ゴムアス)
  3. 青色グラフ: マスタールーフィング

縦軸:防水層の柔軟性とは、ルーフィング中のアスファルトの硬化度、柔軟性のレベルです。アスファルトの劣化は主に熱によって固くなることです。それにより防水性が失われていきます。具体的には針、釘を打ったらその針、釘のシーリングが失われていきます。

シーリング:釘をシーリングしている粘性が無くなって固くなり、釘との隙間を埋めることが困難になって水が漏れる。これを防ぐのがシーリング

縦軸の柔軟性がどこからが寿命なのか?何も記載が無いですが、白く帯状になった直下の点線が寿命の設定値です。940は製造、出荷の直後に寿命?ということになってしまいますが、柔軟性の数字だけ追いかけるとこの結果です。このグラフで言いたいのは、マスタールーフィングの柔軟性が長く持つことをデータで示したいのだと考えます。厚さ 1mm程度のシート中のアスファルトの劣化・硬化が耐用年数、寿命に大きく関係します。

 

マスタールーフィング/田島ルーフィング

マスタールーフィング

 

アスファルト系の他のルーフィングとの違い

アスファルトルーフィングの内部の構造は図のようです。あるルーフィングの構成。ゴムアスでは、原紙や不燃布にアスファルトを浸透させ、保護層でアスファルトを守っています。この構造は製品、メーカーによって違います。各社いろいろな層の組み合わせで製品の開発、製造をしています。

ルーフィングの構成、内部構造画像

 

マスタールーフィングの長寿命の秘密は、アスファルト層の劣化を防ぐ為に、劣化防止層が、上下にあることです。カタログの説明によると、この層がアスファルトの酸化、揮発成分の消失を防いでいると主張しています。

これにより、60年相当の老化促進試験においても、アスファルト層の劣化・硬化を防ぐことができると記載されています。これが予想される耐用年数の長さの仕組みです。

マスタールーフィングの内部構造

 

マスタールーフィング価格と施工価格

マスタールーフィングの施工価格は、一般のゴムアスに比べてどのくらいの費用で施工できるのか?まずは、材料の価格を調べました。Webでの調査です。

Rakuten通販での調査:

マスタールーフィング、 1m X 20m,厚さ:1.3mm価格の表示されたものの価格は:

マスタールーフィング材料費

平均で平米あたり¥2,174/㎡でした。販売4件とまだ売りだされている数が少ないです。この販売は、送付先の制限で個人への販売はされていません。

ゴムアスの材料費が別の調査で¥243/㎡で、施工費用の単価が平均で¥700/㎡です。屋根屋さんの施工費用は、材料費+施工費+儲けですので、単純にゴムアスの場合は;

施工費+儲けが、¥457/㎡です。この関係をマスタールーフィングの施工費用に当てはめると、施工費は同じシートルーフィングですので、手間はそんなに変わらない、問題は儲けの部分です。これを屋根屋さんがどうするか?ゴムアスと同じに、¥457/㎡でやってくれるなら、マスタールーフィングのお客様への提示施工価格は、¥2147 +¥457=¥2,604/㎡。まあ¥3,000/㎡としてもそんなに悪くないと考えます。それでも見積価格としては高いです。

マスタールーフィングの見積施工費用=¥2,600~¥3,000/㎡といったところではないでしょうか?まだまだ実際のマスタールーフィングの施工例が少なく、見積価格がWeb上に公開されていませんので、正確な相場を出せるものではないです。

 

アスファルトルーフィングの規格と格付け

今までルーフィングは、あまり考慮されない存在でした。お客様からこのメーカー、製品指定で見積が要求されことはありませんでした。最近はニューライナールーフィングでの見積が増えて来ています。いろいろなサイトでもルーフィングの重要性が言われています。ルーフィングと仕上材はご自分で選んで指定して見積依頼をするようになって来ています。

で、ルーフィングの格付けを勝手にやってみました。ルーフィングを選ぶ際の参考にして欲しいと思います。ルーフィングを区別する基準は、お客様目線では、耐用年数です。またアスファルトルーフィングには、準拠する基準、規格がありますが、これは最低ラインです。この規格を取っていない優れた製品も存在します。

この製品は、ルーフィング規格を通った製品なので、良いルーフィング、長持ちします。と言われたら、どの規格なのか?聞いてください。聞いたからには、どの規格が上位の規格なのか?把握しておく必要があります。聞いても????では困ります。それでは参考までに規格の順位から。

  1. JIS A6005:アスファルトルーフィングフェルト規格
  2. JIS A6013:改質アスファルトルーフィング規格
  3. ルーフィング工業会規格:ARK-04規格
  4. ニューライナールーフィング
  5. マスタールーフィング

アスファルト系ルーフィングの規格は、上の3つ、1:はアスファルトをフェルト紙に浸透させたルーフィングで、原紙が基本的に紙、防水材はアスファルトになっている規格。

(単なるアスファルトと改質アスファルトとは違っていて、改質アスファルトの方が上位です)

2:は、長持ちするようにアスファルトを改良した、改質アスファルトを防水材にして、基材はフェルトではなく、不燃布にした規格品、重量が940g/㎡と重量が1500g/㎡があり、アスファルトルーフィング規格940と言っているのは、単位面積あたりの重量のことを言っています。重いほうがアスファルトの量が多い。(アスファルトの含有量も規定)

3:は、旧アスファルトルーフィング工業会の独自規格で、JIS規格には盛り込まれなかった、針穴シーリング性の試験項目と合格ラインが付加されました。タッカーや釘で穴を空ける際に水漏れがないことを証明する項目。しかし、いずれも耐用年数に関する試験項目・規格は盛り込まれていません。

ARK-04規格の製品がゴムアスと呼ばれているもので、耐用年数は20年程度(20~30年と良く言われます。保証ではありませんし、何かしらの測定、試験をの結果でもありません。根拠が薄い、殆ど根拠がありません)

耐用年数がどのくらいなのか、上の規格にはこの重要な試験項目がありません。寿命・耐用年数に関する試験項目はメーカーが独自で実施しています。短時間に悪環境の負荷をかけてやる促進試験などはメーカーが独自でやっています。促進試験のデータが耐用年数の目安になります。

4:ニューライナールーフィングは、改質アスファルトルーフィングの範疇ですが、規格を取っていません。しかし、30年以上の耐用年数です。

5:マスタールーフィング:耐用年数60年とカタログに記載があり、独自の耐用年数、老化促進試験結果のグラフを公開しています。耐用年数60年の根拠であるデータがあります。

 

参考図書、カタログ

・マスタールーフィング単体カタログ/田島ルーフィング株式会社

 

以上です。

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