間違いだらけの屋根屋選び

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相見積/価格、工法、言っていることばらばら、どれが正しいのか?

それは見積を依頼した業者の選定が間違っているのが大きな原因です。例を書いて解説します。この例は少し脚色していますが、お客様からの電話相談で良くある事例をもとに各業者の特色を出しています。このような良くない業者は多数います。

 

事例:

お客様からの相談です。築23年、コロニアル葺き(スレートが一般名、カラーベストとも言う)、85平米、2階建、欠け、割れはありませんが、スレートの一部、端部分が少し反っています。屋根材の表面には苔、カビが多数あります。2ヶ月ほど前からリビングの天井、角から雨漏り、雨漏り専門の業者、工務店、家を建ててくれた建築業者、屋根屋に相談したところ、それぞれ言うこと、解決策、工事の内容、費用がばらばらで、どの業者が正しいことを言っているのか?どの業者を信用していいのやら皆目検討がつかない。どうしたら良いのかアドバイスをお願いしたい。

典型的業者の言い分を例に挙げて考えてみます。どの業者が本当のことを言っているか分かりますか?

 

1:リフォーム専門業者の見積金額と説明;
雨漏りは、放置すると大変なことになるので、直ぐに修理、コロニアルの塗装をすれば、あと10年程度は大丈夫、持ちます。スレート材は、セメントを固めた材料ですので塗装をすれば塗装が劣化を防いでくれるので、劣化は止まり材料の寿命が延びます。スレート材では良くやる方法です。再塗装をお薦めします。葺き替え、カバー工法よりかなり費用がお得です。

この業者の雨漏り修理見積金額概算で;¥60,000- & 屋根の塗装見積:¥350,000-の 計¥450,000-

 

2:訪問業者の見積と説明;
スレート材の割れ、欠けがなくとも屋根が相当傷んでいます。また防水材も多分ぼろぼろで、直ぐに葺き替えないと、大変なことになる。雨漏りを放置すると、家の躯体が腐ってしまいます。築20年以上では雨漏りの修理より、全体の屋根葺き替えをお薦めします。ガルバリウム鋼板はお薦めですが、同じスレート材、コロニアルならかなりお安くリフォームができるので、費用を抑えるならコロニアル。
見積金額は; 既存コロニアルは撤去し、ガルバリウム鋼板の施工見積 ¥4,200,000-、同じコロニアルの葺き替えで ¥3,500,000-コロニアルなら70万円もお得です。どちらも工期10日程度でできます。

さらに、今月は当社の決算月なので、月末(あと6日)までにご契約頂くと30%のお値引きがあります。ガルバリウム鋼板で 126万円引き、コロニアルなら 105万円のお値引きが可能です。

 

3:地元の屋根屋の見積と説明;
雨漏りはルーフィングの防水機能が劣化、破れ、裂ける、穴が大きくなるなどによって起こるものですので、コロニアルには関係ありません。コロニアルよりルーフィングが心配です。雨漏りは緊急なので、ここだけとりあえず原因を確定して修理。すこし様子を見て、その後葺き替えるか考えたらどうでしょうか?雨漏りが2度、3度と続くようならルーフィングが全体的に劣化しているので、そのとき葺き替えを考えたほうが賢明です。雨漏り修理の概算価格:¥80,000-、ガルバリウム鋼板のカバー工法で;¥800,000-程度です。今のスレート材を撤去する方法では、撤去費用と廃材処理費用がかかります。カバー工法はその分の費用が安くなります。

 

4:この家を建てた工務店の説明と工事金額;
屋根材には割れ、欠け、大きなヒビはありませんが、苔、カビが多いです。雨漏りがしているということですので、そろそろ葺き替えの時期、雨漏りは葺き替えで直りますので、コロニアルは撤去して、今お薦めのガルバリウム鋼板で葺き替えをお薦めします。カバー工法もありますが当社は古い屋根材を撤去することをお薦めしています。苔やカビをそのまま残すのは良くないですし、カバー工法は屋根の重量が増えて耐震にも良くありません。

コロニアルを撤去してガルバリウム鋼板の施工見積:¥2,300,000-

 

5:知り合いが紹介してくれた屋根屋の見積と説明:
防水材(ルーフィング)の耐用年数は20年程度なので、雨漏りはこの劣化の為に発生したもの、早急にルーフィングを交換しないと屋根、家が大変なことになる。屋根の葺き替えをお薦めします。 コロニアルの上から重ね葺き工法での見積で¥1,500,000- 本来なら200万円はするのですが、よしみで安くしておきました。直ぐに契約してくれるなら屋根屋も呼んできます。

 

各業者は、雨漏り修理、屋根葺き替えといろいろ工事の対処のやり方、価格が違っています。どれが本当のことか、わかりますか?本当のこととは、現在の屋根の様子、症状からどれが一番正しい対処なのか?です。すでにどれが正しい対応なのか、その理由も含めて、分かっている方はこの先読んでもあままり役にはたちません。しかし、分からないかたは、精読してお勉強してください。

 

修理、葺き替え、価格、工法どれが正しいか?

まず話をした業者がばらばらです。ここが最大の間違いです。屋根を修理、葺き替えをするのは屋根屋ですが、工務店、リフォーム会社、訪問会社、屋根屋。どこも屋根の工事をするのですが、これらが同じところと思っているお客様が多いですが、全く違います。工務店、建築会社、リフォーム会社、訪問会社は、そのほとんどが外壁をやり、内装をやり、トイレや台所、風呂のリフォーム、そして屋根のリフォームもやる会社で、自社で工事はやらないのが一般的、全て下請けに仕事をやらせます。そして自分はそのマージンを取っているのが現状です。

だから工事価格がばらばらで、やたら高ったりするのです。ここで誰も中間を通していないのが、地元の屋根屋です。本来ならここのような屋根屋さんだけで相見積をとるべきです。一番相場に近い価格です。

次に雨漏りと葺き替えですが、同じ屋根屋でもやり方、対処の方法はいろいろになる場合も多いです。雨漏りは放置が一番だめで、発見したら直ちに少なくとも修理。葺き替えは二の次です。悩ましいのはこの際葺き替えが「必要」かどうかです。

葺き替えをお客様の意思で、今はお金に余裕があるから、また雨漏りが別の箇所で発生するかもしれないから、コロニアルが汚くなったので屋根材を換えたい。と希望されるのでしたら葺き替えも良いです。しかし、今、コロニアルを替える必要があるか?と問われたら、「NO」です。

雨漏りが発生するのはルーフィングの劣化です

各業者の雨漏り、屋根の耐用年数についての説明です。ここらは少し屋根の知識が必要になります。屋根材の葺き替え時期、ルーフィングとの関係です。そしてコロニアルの塗装は、耐用年数を延ばせるのか?などです。

コロニアル、スレート、瓦、ガルバリウム鋼板、トタンなど仕上材が割れようが、欠けようが、錆で穴が開いても、ルーフィングがしっかりしていれば雨漏りは起こりません。何故って仕上げ材は雨が多少侵入するようになっていて、完全に密閉されてはいないのです。漏れた雨水を部屋へ侵入させないのが防水材であるルーフィングです。ですので、雨漏りが発生したら、ルーフィングが劣化していると思って間違いないです。

コロニアル、スレートの再塗装は材料の寿命を延ばせるのか?これはかなり疑問です。メーカーのサイトにもそんなことは書いてありませんし、一般の屋根屋も再塗装で寿命が延びるなどと言いません。でも塗装屋さんは、塗装の仕事が欲しいので、再塗装でコロニアルの寿命が延びると主張することがありますが、多分無理です。

・・・ コロニアル、カラーベストの特徴、再塗装で寿命は延びるか?

ですので、1:のリフォーム専門業者の言い分は、間違っていると思います。築23年、コロニアルの耐用年数はおおよそ20年、ルーフィングも20年の耐用年数ですので、再塗装をしても、ルーフィングが先に劣化して雨漏りが始まったら、葺き替えしなければならなくなるかもしれません。そうすると、再塗装したお金35万円が無駄になります。

コロニアル、スレートが20年経ったときの再塗装は、絶対ではありませんがリスクがあってお薦めできません。この場合、雨漏りだけ修理して、何ヶ月か年々か様子を見るべきです。もうベストな答えを言ってしまいましたが、読んでいる読者の方はどう思われますか?

・・・まず雨漏りは直ぐに修理して、様子を見る、葺き替えるかどうかは考える。

が、この場合のベストな対処と思います。私ならそうします。この観点から言うと、地元の屋根屋が一番正しいことを言っていると思いますが、いかがでしょうか?

訪問業者は驚く価格ですから、はなからだめです。なんとカバー工法の葺き替えでも、屋根屋の3倍の費用です。そもそも、決算日でいきなり30%引きはおかしい、怪しいです。元々費用はばか高いので、100万円も値引きが可能です。ここは論外です。

家を建ててくれた建築会社、工務店はいの一番に相談するところですが、意外と高いし、変なことを言います。こういうところは、屋根の修理や葺き替えは全て下請け業者に丸投げでマージンをとるだけです。またこの場合のカバー工法は良くないと言っていますが、これは屋根屋でも言うことがあり、その根拠がはっきりしません。なんとなく屋根が重くなるから、撤去する方法(費用がかさむ方法)を薦めます。これについては・・・参考:カバー工法は耐震に不利か? のページを読んで考えてください。

知り合いの紹介は、良くあるパターンですが、いかんせん必要が高い。またこの場合は雨漏りの修理のことは全く気にしていません。とにかく葺き替えの仕事が欲しいのです。知り合いとの関係がどのようなものかによりますが、この知り合いは、工事費に50万円以上乗っけて言っていますね。

 

これからどうするか?

この5つの業者の話を聞いて、または見積を貰って、まずすることは、雨漏りの修理です。雨漏りの仕組みや屋根の初歩的なことがわかれば、これはもはや常識。そして様子をみて、また雨漏りが別の箇所で発生したら、ルーフィングがかなり劣化していますので、もう一階部分修理するか?葺き替えるか?検討すれば良いのです。この間でお金の用意もしたほうが良いです。お金が足りない場合はもう一回部分修理、何回我慢できるか?の勝負になってきます。

もう雨漏りの心配をするのは、御免だという気持ちになったら、そこで葺き替えをすれば良いと思います。そのときは、是非屋根屋直に見積を取ってください。屋根工事お助け隊もにも声をかけてください。相見積で結構です。

屋根のことが分からないといって、おどおどする必要はありません。どうしようか?迷ったら、「屋根工事お助け隊」へ相談してください。今お客様にとってベストな対処をアドバイスしますし、もし工事が必要なら信用できる屋根屋の紹介ができます。

良く屋根のことはわかないで困っている、適切なアドバイスが欲しいと相談の電話がありますが、屋根の葺き替え、工事内容、材料の選び方など、お客様が工事をするわけではないので、そんなに難しいことなどありません。このサイトを精読するだけで、葺き替えの為の基本的な知識、知恵を得られるはずです。それでも不安、分からないというお客様がいたら、どうぞ連絡してきてください。

宜しくお願いします。

 

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