重い瓦を撤去して軽い屋根材にするとき、どんな製品があるのか?
比較するのに、瓦の重さは? 40Kg/㎡
釉薬瓦、燻製瓦、素焼き瓦、銀黒瓦、洋瓦など瓦にもいろいろ種類がありますが、おおよそ瓦の1㎡あたりの重さは;40Kg~45Kg/㎡です。ここではわかりやすく、40Kg/㎡としておきます。
ジンカリウム鋼板、石粒付鋼板:7Kg/㎡
瓦の軽量化ではガルバリウム鋼板ばかりではありません。最近では石粒付鋼板、ジンカリウム鋼板を選ぶお客様も増えています。価格もガルバリウム鋼板とそんなに違いはありません。ガルバリウム鋼板の最新式SGLタイプで、1㎡、¥6,500ぐらいが相場ですが、このジンカリウム鋼板は、うちの提携業者さんで、¥7,000程度です。特徴としては;
- 保証:30年
- 耐用年数:50年以上
- 石粒が雨を拡散し、ガルバリウム鋼板のような雨音がしません
- 価格的にも屋根屋を選べばガルバリウム鋼板と遜色ありません
このように、デザインが気に入ればコストパーフォーマンス抜群の材料になります。
アスファルトシングル材:10Kg/㎡
米国では、圧倒的なシェアーを誇るアスファルトシングル、日本では規格の問題で発売時期が遅れた為、まだまだメジャーな屋根材とは言えないですが、自着式のルーフィング、接着式の工法を採用することによって、釘、ビス、タッカーを全く使用しない工事が可能です。つまり雨漏りの原因、遠因がなくなるわけで、屋根に穴を一切開けません。大変優れた工法ができます。
特徴:
- 1㎡、約10Kgと瓦の 1/4~1/5と耐震にも有利な軽量屋根材
- 専用の接着剤で固定し、自着式のルーフィングとともに施工すると釘、ビス不要
- 価格もガルバリウム鋼板より安い
- 表面がザラザラしているため雨を拡散し、雨音がしない
瓦の品格、風情を残した瓦調ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は良いのだが、軽くて瓦の意匠、デザインの屋根材は何か無いか?というお客様にお薦めしたいのが、瓦のようで瓦でない、瓦調のガルバリウム鋼板です。地上から見ただけでは瓦と思ってしまうほど瓦に似ています。でも軽量なガルバリウム鋼板を加工して、塗装を施してありますから見た目区別が難しいです。瓦の風格、格調はそのままに和風の家とマッチします。これの施工写真も掲載します。
一番軽量な、トタン、ガルバリウム鋼板:5Kg/㎡
瓦の替わりに葺き替えられる屋根材で一番注文があるのが、ガルバリウム鋼板、トタンも同じ重量ですが、ガルバリウム鋼板のほうが耐久性に優れているということで、トタン(溶融亜鉛メッキ鋼板とも言う)は、屋根材としては殆ど使われなくなっています。価格も殆ど同じかガルバリウム鋼板のほうが安い場合もあります。 >>> ガルバリウム鋼板についての解説
以上です。