最終処分場のアスベスト入のスレート材の処理費用相場
アスベストが入った、石綿含有のスレート材の廃棄費用は、Webで平均で¥ 35,000/トン程度と思われます。受け入れ費用(処理場に運搬する費用は含まれていません)
アスベスト入の廃材は、どこで最終的に処分されるのでしょうか?
最終処分場:
ただ埋め立てるのではなく、その土地の土壌汚染を防ぐように、人里離れた場所、周りをコンクリートで囲い、周囲に有害物資を垂れ流さないようにしています。法律で規定されています。処理費用を表示している業者は、そのほとんどが中間処理業者で、建築現場から出たアスベスト入の廃材、その他有害な廃材を引き受けて最終埋め立て場へ運んで廃棄します。
非飛散性アスベスト廃棄物の処理費用:サイトからの引用
産業廃棄物処理業者はいろいろあって、アスベスト入の廃材を廃棄できる業者は、許可を貰って運営されています。そのほとんどが中間処理業者でいろいろWebで調べられます。調べてみました。
因みに、屋根材であるスレート材、コロニアル、カラーベストはアスベストといっても、こなごなに粉砕されていませんので、そのままではアスベストが飛散しません。それで、屋根のスレート材は、非飛散性アスベスト廃棄物に分類され、飛散性アスベスト廃棄物と区別されています。飛散するアスベスト廃棄物の処理費用はもっとかかります。ここでは、非飛散性アスベスト廃棄物。
■Google検索で出てきた価格
石綿含有産業廃棄物(非飛散性アスベスト入)
¥35,000 + 税: フレコン(トン袋)あたりの価格少量でもこの価格
■愛和産業株式会社:AIWAの価格:http://aiwa-eco.com/useguide_price
石綿含有廃棄物:石綿を含むPタイル、石綿板、石綿管、石綿スレート板
サイディング等、非飛散性アスベストに限る。
¥40,000/トン
■茨城県環境保全事業団;エコフロンティアかさま
非飛散性アスベスト廃棄物・・・埋め立て処分
(廃棄物処理法上の品目:がれき類又はガラスくず陶磁器くず)
スレート(波形・ボード),コロニアル,パーライト板,
ケイ酸カルシウム板,石綿管 など
¥361/10Kg : 1トンで、¥36,100/トン
■株式会社 高産
石綿含有産業廃棄物(非飛散性アスベスト入)
¥35,000 /フレコン1袋あたりの単価、これ以下の重量でもこの価格
上の価格は、「非飛散性アスベスト廃棄物」の各業者の受け入れ処理費用です。また、単価については、Kgで規定したり、トンで規定したりと様々です。良くみかけるのは、フレコン、トン袋と言われる工事用の袋で測ります。このトン袋に詰めて、1トンで、スレート材は水より重たいので、少し少なめで1トンとしているのかもしれません。または、2トン車に積んでいくらとかやっています。このようにおおよそ1トンとか、1リュウべ(立方メートル)とか測っています。
また、上のアスベストは正確には非飛散性アスベスト廃棄物の廃材で、壁に吹き付けたアスベスト含有の建築資材は更に高く、石綿含有のがれき、コンクリートの処理費用は、こんな価格をみつけました。
社団法人建築業協会の平成19年の1年間の調査公表
アスベストの処理費用(飛散性、非飛散性)・・・ 高い!
アスベスト処理面積:単価
300㎡以下 : 2万円/㎡ ~ 8.5万円/㎡
300㎡~1,000㎡ : 1.5万円/㎡ ~ 4.5万円/㎡
1,000㎡以上 : 1万円/㎡ ~ 3万円/㎡
例えば、壁に吹き付けたアスベスト含有の壁材、断熱材の廃材処理費用は、100平米分の処理だけをすると、 200万円~ 850万円にもなると書いてあります。ただ、これは石綿含有でかつ、飛散する材料のことで、いろいろ撤去する場合に外に撒き散らさいようにいろいろな手立てをしないといけないもので、屋根のスレート材には適合しません。
良く、アスベスト入のスレート材料を処分するのに、大変な価格がかかると言っている業者さんのいますが、このことを言っているのかもしれませんが違います。
屋根屋のスレート、コロニアル、カラーベストの廃材処分費用
アスベスト入スレート材、非飛散性アスベスト廃棄物の専門の産廃業者に持っていって処理してもらう費用が、¥35,000/トンでした。これを信じて、屋根業者がどれくらいの廃材処理費用を計上するのか?をみていきます。お助け隊の概算は、¥1,500/平米です。
例えばスレート材を撤去する費用と廃材を処分する費用は別です。さらに云うと屋根からトラックに運ぶ費用、現場から産廃業者のところまで廃材を運搬する費用、運転する人間の費用等を鑑みて概算をだしています。
屋根面積:70平米、アスベスト入のスレート材をトラックに積んで廃棄場まで運んで処理業者に渡すとします。そのときにかかる費用は、70平米のスレート材の重量:約 1.4トン、概算で¥105,000にしています。ここで
・運搬費(トラックの使用料)
・専門の処理業者に払う処理費用: 約¥50,000
・屋根屋の儲け
が計上されます。廃材処理だけで、¥105,000そのまま見積されるのは、廃材処理の場所が近い場合は少し儲けが大きいと思います。また処理場が現場から遠い場合は、往復半日以上かかる場合もあるので、まあまあという気がします。スレート材を撤去するのも、廃材を処理するにも、必ず儲けが入ります。
スレート材は、屋根面積と同じには必ずしもならなくて、重なる部分や、その他の部品、木材、細かい廃材もありますので、それを含めた処理費用です。
屋根業者によって、スレート材を撤去し、処理業者に引き渡すまでの見積金額を考えるときにいろいろな要因がありますので、産廃業者に引き渡す金額だけを見てもその見積金額が法外に高いのかはわかりません。ひとつの目安としてください。
参考: 非飛散性アスベスト廃棄物ではない、アスベストがない産廃の処理費用
瓦の処理費;各産業廃棄物処理業者のサイトから費用を参照;
・東京都足立区業者A: レンガ・色瓦処分費; ¥15,000/立方メートル
・埼玉県八潮市業者A: レンガ・色瓦処分費; ¥15,000/立方メートル
・解体ドットコム; 陶器ガラスクズ;最高¥35,000、最低¥15,000/立方メートル
・東京都大田区業者A: ガラス陶器クズ; ¥40,000/トン(重量課金)
・東京都足立区業者B: レンガ・色瓦処分費; ¥15,000/立方メートル
・大阪市平野区業者A: 燻瓦、瓦、タイル; ¥12,000/トン
・滋賀県大津市業者A: 瓦くず、黒、赤瓦; ¥11,500/トン
・千葉県四街道市業者A; ガラス、陶器くず; ¥10,000/トン
・東京都八王子市業者A; 瓦くず; ¥10,000/立方メートル
これらと比べても、非飛散性アスベスト入の廃材処分費は高いと云えます。
(アスベストが入っていなくても結構高い業者もいます)
以上です。