屋根材について

次世代のガルバリウム鋼板:エスジーエル、SGL

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エスジーエルタイトルバック

新ガルバリウム鋼板:SGLの登場

 2013年、日本製鉄(旧新日鉄住金)は、次世代のメッキ鋼板「SGL」を誕生させました。SGLの「S」は、Super、Superior、SpecialのS、「GL」はガルバリウム鋼板の略。私はスーパーガルバリウム鋼板と呼んでいますが、マスコミの記述では、スーパー鋼板とか次世代ガルバリウム鋼板などと呼んでいます。

ガルバリウム鋼板との違い:

屋根材での耐用年数を比較すると;

・塗装ガルバリウム鋼板屋根材の保証は10年程度、耐用年数:25年以上(ベツレヘムスチール社の実験による)>ガルバリウム鋼板25年の耐用年数実験

・塗装スーパーガルバリウム鋼板の屋根材の穴あき保証:25年、耐用年数はそれより長いのが当然なので、35年以上と思います(メーカーは耐用年数については言っていません)

このようにSGLは旧ガルバリウム鋼板よりかなり長い耐用年数が期待されています。

SGLのメッキ構成、なぜ高対候性か?優れている点

ガルバリウム鋼板:亜鉛:43.4%、アルミニウム:55%、シリコン:1.6%

SGL:亜鉛:41.4%、アルミニウム:55%、シリコン:1.6%、マグネシウム:2%

ガルバリウム鋼板のメッキ組成にマグネシウムを2%混合したことがミソなのです。マグネシウムをメッキ組成に混合することにより、耐食性が大幅に改善されることを長年の調査、実験、検証によって「見つけたのです」発明というより発見と言うべきかもしれません。

何故マグネシウムの2%混合で腐食性が改善するのか?

腐食量vsマグネシウム量グラフ

                        日鉄鋼板Webサイトより

以前から、マグネシウムをガルバリウムメッキに混合すると、何かメッキの腐食があまり進まないことは分かっていました。その分量をどれだけ加えると、一番腐食が進まないのか?メッキの対候性が増すのか?

 その研究、実験、検証をやってきたわけです。そのマグネシウムの混合量とメッキの腐食する量をグラフにしたものが上のものになります。横軸が混合したマグネシウム量、%で表されています。これに対するメッキの腐食量です。単位が分かりにくいですが、1㎡あたりのグラム数で表現されています。このとき2g付近が最もメッキの腐食が少なくなっています。

 マグネシウムを2%程度混合すると、ガルガリウムメッキの腐食が少なくなると実験で実証したグラフです。

最終的にマグネシウムを2%混合するとした。そしていろいろな対候性の実験と検証を繰り返し、メッキ鋼板の製品寿命、新しいガルバリウム鋼板の穴あき保証が25年とすることができるまでになったのだと考えられます。アルミニウム:55%も腐食を防ぐには最適な割合なので変更なしで、このメッキの合金の割合は;

 亜鉛、アルミニウム、シリコン、マグネシウムの混合比は;41.4%、55%、1.6%、2% になっています。現在ガルバリウム鋼板のライセンスを持っているのは豪Blue Scope社であり、豪Blue Scope社との共同開発です。

 

SGLを使って屋根材を製造している屋根材メーカー

現在(2019年10月)アイジー工業、ニチハ、メタル建材、KMEWの各社がSGLの屋根材を生産、販売しています。各屋根材の商品名を列挙します。

・アイジー工業:製品名:スーパーガルテクト

・ニチハ株式会社:製品名:横暖ルーフαS

・メタル建材:製品名:エテルナ、リファーナ

・KMEW:製品名:スマートメタル

 

アイジー工業は2016年、日本製鉄がSGLを発売してから直ぐに屋根材として出したメーカーです。スーパーガルテクトという製品で採用しました。この新しいメッキ鋼板の穴あき保証は25年、1972年に開発されたガルバリウム鋼板の耐用年数は25年以上ですので、保証が25年と言うのはかなりの自信作です。日本製鉄はSGLの耐用年数にはついて何も公にしていませんが、保証よりかなり長いのは確実です。

全くの私見ですが、35年以上の耐用年数があるのではないでしょうか?その昔、チューオーというガルバリウム鋼板屋根材メーカーがあって、ポリエステル塗装(普通塗装)でのガルバリウム鋼板屋根材の保証は確か10年でした、でも耐用年数の実験では、25年以上なのですから、同じ状況ではありませんが、耐用年数は保証年数より10年程度長いとしても全くおかしくないのです。

ニチハの横暖ルーフαSは、アイジー工業に半年ほど遅れてSGLの屋根材を発売しています。穴あき保証、塗装の保証はスーパーガルテクトと同じです。2018年、2019年に、お客様から良く聞かれたのは「横暖ルーフαS」と「スーパーガルテクト」とどちらが良いですか?です。で性能を測定してみました。断熱性能、雨音の防音性能、外観、嵌合部など実際の製品を購入して、比較してみましたが、顕著な違いはありません。屋根屋に見積を貰って価格の安い方で全く問題ありません。

2018、2019年にはこれにメタル建材の製品とKMEWもSGLの屋根材を発表しました。KMEWがガルバリウム鋼板で製品を出したのは私は驚きだったのです。なぜって、KMEWはスレート屋根では独占会社であり、ルーガという新材料も持っています。更に金属屋根材の市場に参入してきました。ルーガの売れ行きが芳しくないと思ってしまうのは私だけでしょうか?

また、KMEWのスマートメタルには断熱材がありません。断熱材としては硬質のウレタン系を使うのですが、これとアルミシートで断熱材を封入しています。(横暖ルーフαSとスーパーガルテクト)こうすることによって屋根材自体の剛性が増します。材料だけみるとペラペラで安っぽく見えてしまいます。感想まで

 メタル建材は、日鉄鋼板の100%出資の子会社です。つまり日本製鉄が直にSGLの屋根材を販売しているイメージです。別会社とは言え、ちょっと他の屋根材メーカーに遠慮がないですか?

つまり、「ニチハ」「アイジー工業」「KMEW」は日本製鉄、日鉄鋼板のお客様です。でも自社でも屋根材を販売する。このようなことは他の業界でも普通にありますが、日本製鉄、日鉄鋼板が直接スーパーガルバリウム鋼板屋根材を販売すると、お客様の市場を乱す?ことです。なので、別会社、メタル建材に売らせている??どうでしょうか?性能的には横暖ルーフαSとスーパーガルテクトと遜色ないと思われます。

SGLについての解説は以上です。

 

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