ガルバリウム屋根材各社の製品比較

MFシルキー/新世代ガルバリウム鋼板、福泉工業

シルキータイトル画像

 

コストパフォーマンスの優れた福泉工業のMFシルキー:

施工例・MFシルキー

 新しいガルバリウム鋼板として、SGLと同等の性能(保証期間)を持ち、最近新しく商品化されたのが、福泉工業の「MFシルキー」と「efルーフ」(efルーフは以前からあった材料)です。この新ガルバリウム鋼板は、ヨドコウの特殊ちじみ意匠塗装という淀川製鋼の特注品と説明されています。(但しMFシルキーにはこの記述がありません)淀川製鋼所は鉄鋼の「元」電炉メーカーでしたが、自前での製鋼を止めてしまっているので、自前で鋼板、ガルバリウム鋼板を生産していません。多分JFEあたりから新ガルバリウム鋼板を買って、表面処理などをして福泉工業に販売していると思われます。

MFシルキー、efルーフとも保証内容が同じことから、同じガルバリウム鋼板を採用しているのではないかと思っています。

「ヨドコウ特殊ちぢみ意匠塗装ガルバリウム鋼板」はJFEの「J-クラフト」を採用した屋根材(と考えます):

次世代のメッキ鋼板、JFEは日本製鉄に対抗して次世代のメッキ鋼板である「J-クラフト」を開発、このメッキ鋼板はSGLとは別の方法で長寿命、高対候性を実現しました。このヨドコウはこのJ-クラフトを採用した屋根材と思われます。

MFシルキーの性能、仕様

・穴あき保証:25年

・赤さび保証20

・塗膜保証:15年

・横暖ルーフαSとの比較実験:断熱性能のページ中にデータがあります

MFシルキーのサイトの記述には、どのメッキ鋼板を採用しているか、書いてありませんが、鋼板の組成から、比較したところ、この鋼板のつくりはJFEの「J-クラフト」と同じであることがわかります。JFEと福泉工業の鋼板の組成の画像です。淀川製鋼はJ-クラフトを買い、表面塗装を施して福泉に販売している、MFシルキー、efルーフに採用されていのではないか?(私の想像です)

福泉の営業はこれについては知らない、営業には話がないと言っていました??(2019年、夏)

MFとJ-クラフトの表面構成

日本製鉄(旧新日鉄住金)のライバルであるJFEは、塗装、保護層の改良によって鋼板の耐用年数を延ばしています。なるべく腐食の少ない保護層、塗膜をガルバリウム鋼板の裏表に塗布し、地金の鋼板を守っています。そのやり方の図がJFEのサイトに掲載されています。これによると、J-クラフト・極みMAXは、穴あき保証:25年、塗膜の変色、ふくれ、はがれ、われの保証が15年となっています。保証の年数、鋼板の組成が同じですので、福泉工業の「MFシルキー」は、間違いなく「J-クラフト、極みMAX」と考えられます。

 

MFシルキーの最大の特徴

Webサイトの説明は、新ガルバリウム鋼板の特徴しか書いてないので、SGLやその他のものと大差ないのですが、この製品の特徴は、価格です。屋根の断熱性能、雨音性能、施工性など基本性能は、スーパーガルテクト、横暖ルーフαS先行する製品と大差ありません。そこは後発のメーカーであるがゆえ、製品の卸値を下げています。少なくとも提携屋根屋さんの2019年夏の施工価格をみると、明らかに他の新ガルバリウム鋼板の施工価格(材料費+施工費)が安いです。

 ですから、新しい長寿命のガルバリウム鋼板を希望の場合は価格の面で候補に挙げて良い屋根材と思います。

 

まとめ

福泉工業のMFシルキー、efルーフの穴あき保証は、25年なので、両方のガルバリウム鋼板はどこから来たのか?efルーフの記述には「ヨドコウ特殊ちぢみ意匠塗装ガルバリウム鋼板」を採用と書いてあります。MFシルキーもガルバリウム鋼板は同じで表面塗装を変えた鋼板であると思われます。

どちらもJ-クラフト(JFE鋼板の製品)ですので、SGL同様信用できる鋼板といえると思います。

 

以上です。

 

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