工事例/施工例

瓦調ガルバリウム鋼板/和風のガルバリウム屋根へ

ガルバも良いけど和風の家なので瓦のような屋根材はないのか?

あります!

耐震の為に少しでも重い瓦を下ろして、軽い金属屋根材で屋根を軽くしたい。でも和風の雰囲気を残したい。そんな屋根材はないか?最近、そんな要望のお客様も増えています。しかし、メーカーの宣伝不足か?和風のガルバリウム鋼板の広告を見ません。ここに提携業者が施工した瓦調のガルバリウム鋼板施工例をお知らせします。

既存の瓦屋根葺写真

瓦調ガルバリウム鋼板屋根

既存の瓦屋根を瓦調ガルバリウム鋼板で屋根を葺き替えた各写真です。下のガルバリウム鋼板のやねですが、これはガルバリウム鋼板で作られた瓦調の材料と言わなければ、瓦と思える屋根です。

既存の瓦屋根02

このお客様の屋根葺き替えの理由が地震の心配により瓦から軽いガルバリウム鋼板にしたい。でも和風の家なので和風の意匠は残したいとのことでしたので、瓦調のガルバリウム鋼板を提案しました。

施工の家全景

瓦撤去

この家の屋根は土葺きの瓦だったので、瓦は土で固定されており、瓦の撤去の際には土の撤去もやりました。土葺きですと瓦とほぼ同じ重量の土が屋根にはあります。瓦の2倍の重さが屋根にかかっているのです。その重さは、100㎡で瓦、土の全重量はおよそ8,000Kg、8トンです。100平米の屋根を持つ二階建ての家の全重量が25トンとすると、その内1/3が屋根の骨組み、下地、土、瓦の重さです。家全体からすると、相当な負担です。

野地板の全景

築年数はそんなに古くないのですが、やはり地方は当時まで土葺きの屋根がいまだに残っています。下地材も合板ではなく、細長い板を並べた野地板の施工です。現在はほとんどがコンパネという1800m X 910、厚さ 90mm,120mmの合板を使用します。

野地板&ルーフィング

野地板はそのまま使用し、その上からルーフィング;防水材の施工です。

ルーフィングの施工写真

ルーフィングを施工した写真

断熱材について:

この案件ではお客様の希望により瓦調ガルバリウム鋼板に断熱材を別途施工しました。この製品には断熱材がオプション設定されていますが、果たしてこれが賢い選択なのか?私は疑問です。

というのは、この材料は下地から瓦と同じく15mmほど隙間が空いていて、空気層があるのです。断熱材は発泡スチロール、発泡スチロールと空気とでは空気の方が断熱性能は高いのです。そして断熱材の価格ですが、結構高いです。まだ断熱性能の比較は実験できていませんが、断熱材など入れずに、そのまま空気層を断熱材とした方がコストパーフォーマンスの良い屋根になるのでは?と思っています。

ガルバリウム鋼板施工01

夏だけのお話なのですが、ガルバリウム鋼板など金属材料は断熱性能がありません。屋根材の表面は季節の太陽、外気にかなり左右されますので、夏暑い、冬は冷たい状態になり断熱材が欲しいのですが、効果的に断熱材を施工するなら、天井裏がおすすめです。

瓦調のガルバリウム鋼板を施工する家は和風ですので、在来軸組のお宅だと思います。ですからそんないえには天井があって、小屋裏、天井裏があるはず。その天井裏に断熱材を施工すれば、部屋と屋根、小屋裏が熱的に分離されますので、夏、冬の断熱には良いのです。

断熱材の断面図

天井断熱:

天井断熱

上の図は天井断熱と屋根断熱を示したものです。右の屋根断熱は、屋根材、及び屋根近辺での断熱で、基本的にはそんなに厚い断熱材は施工できません。仕組み的には屋根材の表面、及び表面近辺で太陽からの熱を遮断する方法です。遮熱塗料、とか屋根材に付随した断熱材などがあります。断熱シートもその考えかたです。一方天井断熱は部屋のすぐ上、天井に断熱材を施工する方法で隙間なく断熱材を施工できればそしてその断熱材の厚さを200mm程度施工すればかなり効果の高い断熱材になります。

また、天井断熱では図でわかるように、断熱する容積がより小さいです。ほとんどが部屋の冷気、暖気を天井に逃さない。夏はエアコンの冷気を部屋の中に保つ、冬は暖房の暖気を逃さないのです。その点屋根断熱では、小屋裏部分に熱が伝わり効率が良くないです。

もし、瓦調のガルバリウム鋼板を施工するなら、そして断熱を希望されるなら、この天井での断熱をおすすめしたいと思います。

・・・屋根葺き替えと断熱性能、断熱効果、実際の測定

完成した瓦調ガルバリウム鋼板屋根

完成した瓦調ガルバリウム鋼板:さいわいルーフの瓦IIです。鬼瓦から棟、本体部分が写っています。近くでみると瓦とは違うなと分かりますが、遠目では瓦と区別できません。 少しつや消し風の落ち着いた風情を醸し出しています。

瓦調ガルバリウム鋼板完成

完成写真2、本体

瓦調ガルバリウム鋼板本体部分

完成写真:棟部分から本体西側

ガルバリウム鋼板施工03

結合部分の工夫

横葺きの平ガルバリウム鋼板とは違って、瓦調の製品は嵌合部分(下の材料と重ねる上側の材料との接合部分)は加工された写真のように重なります。約15mmほど立っている部分ですが、この重なりによって、横方向の雨でも中に水が入ることがありません。非常に雨仕舞いの良い構造になっています。

瓦調ガルバリウム鋼板接合部分の写真

完成した瓦調ガルバリウム鋼板:さいわいルーフの瓦IIです。鬼瓦から棟、本体部分が写っています。近くでみると瓦とは違うなと分かりますが、遠目では瓦と区別できません。少しつや消し風の落ち着いた風情を醸し出しています。

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