屋根葺き替え・ヒランビー工事例/施工不良のスレート屋根

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築25年の不良施工の屋根をヒランビー・ガルバリウム鋼板でのカバー工法

ここが変なスレート屋根施工:

この屋根葺き替え例は、どのような工事をするかより、たまたま出会った施工不良でどこが良くない施工なのか?をお知らせします。しかし、完成してチェックするにしても少し屋根の細かい知識が必要です。このような施工不良を少しでも紹介しますので、正しい施工の知識を向上させてください。

屋根葺き替えの案件でしたが、まず施工不良について、下の写真のどこが不良なのか?わかりますか?

一見、別段普通のコロニアル屋根です。しかし、よく見ると、この部分ではおかしな施工がされています。施工側の気持ちがよくわかる施工です。こうでもいいのでは?と思えてしまう作業です。しかし、通常のスレーの施工ではなく屋根の職人とは到底思えない素人の工事です。

棟直下のスレート施工不良1

 

答えは、赤い矢印の部分:

一見良さそうですが、手前と比べてもわかるように、他は横葺きなのにここだけ材料を縦方向に施工しています。ここは正直施工範囲が狭く材料を縦方向に加工し、縦に施工すると大分工数が軽減して楽です。なぜこのような施工をしたかはよくわかりますが、正しい施工ではありません。

棟直下のスレート材施工不良指摘

 

スレート材料と同じ横葺きである、ガルバリウム鋼板で説明すると、黄色い矢印のように、横葺きの施工です。材料を細かく加工しなければならないので、手間がかかります。またスレート材は割れる可能性があるので、横葺きの屋根を縦葺きにしてしまったのだと思います。

正しい施工、横葺き

 

え!施工した各スレート材の幅が大きく違う!

これも一見しただけでは、どこがいけないのか?屋根全体を見れば気がつくかもしれません。初歩的なミスか、あまり横葺きの材料を施工したことがない業者がやった施工です。手順の悪さ、作業工程が悪いのか?いろいろなことが想像できます。でも完成は、おかしいです。

スレート屋根ピッチが違う

 

答えはしたに示した、各スレート材の表に現れた幅です。スレート材そのものは全て同じ縦横の長さのはず。でも働き幅というものがあって、裏に隠れる部分と表に現れる部分があって、隠れる部分に釘やビスで固定し、そのビス、釘を隠します。これによって美観を保ち、且つ釘、ビスの腐食を遅らせます。でも、ここの施工は、スレート材のおのおのの表に出ている部分の幅がまちまちです。

ピッチが違う

マーカーをつけた箇所の他にもよく見ると、幅が違っています。1mm,2mmの違いではないです。AとBでは、3cm以上幅が違っています。上の部分も数ミリ違うのです。もしこんな施工をしたら、棟梁から「やり直し」と檄が飛びます。

 

釘、ビスで止めていないスレート材:

これは驚きです。谷の部分のスレート材を引っ張ったら、抜けてしまいました。下の写真、矢印の材料です。写真の手前には、小さな穴がありますが、これは釘の跡ではなかったです。つまり釘やビスでこの材料を固定されていません。良く25年間も脱落せずにいたものです。ということは他にも固定されていない材料があるのか?当然の疑いです。これはひどいです。

固定されていない材料

 

下の部分も簡単に材料が抜けてしまいました。釘、ビスの跡がないです。谷、棟の脇の材料はみんな釘、ビスで固定されていないのでは?と思います。

差し込んだだけの材料2

 

稲垣商事;ヒランビー・ガルバリウム鋼板での施工:

少しスレート材の施工に不安はありますが、その上からビス止をしますので、屋根材自体は固定されます。工程としては、ルーフィング、ガルバリウム鋼板の施工になります。

ルーフィング

ルーフィングは、田島ルーフィングのP-カラーEX+です。ゴムアス(改質ゴムアスファルトルーフィング)のカテゴリ製品で良く使われるものです。アスファルトルーフィング工業会規格 ARK-04-03 合格品。

既存のスレート材の上からルーフィング+ガルバリウム鋼板、ヒランビーの施工、カバー工法です。既存のスレート材は、ルーフィング、ヒランビーをビス打ちで固定しますので、下のスレート材も一緒に固定、スレート材の固定されていないものも、これで固定されます。

 

ヒランビー: 稲垣商事、平葺きガルバリウム鋼板;

今回使用したガルバリウム鋼板横葺き材料は、稲垣商事のヒランビーになります。下の写真は、現場に納入されたヒランビーの梱包の様子になります。材料にひっかき傷が付かないように、丁寧な梱包。

ヒランビー材料

 

 

工事をしたお宅、足場とシートで家を囲います。

工事住宅全景

 

ガルバリウム鋼板、ヒランビーの施工風景です。少し複雑な屋根の形状で、不具合の箇所を写真でお見積せした箇所、幅の狭い谷部分が、左右にあります。ここは少し手間がかかった箇所になります。

完成画像1

 

北側の軒先、下り棟部分の施工

完成画像2

 

北側の箇所を角度を変えて撮影。完成段階です。

完成画像3

 

葺き替え項目施工費用金額単価単位数量解説
税抜き工事計¥ 972,916
税込み合計金額¥ 915,419
内訳:
足場設置&解体費用¥160,000¥800200東西南北囲った場合
ルーフィング施工費¥45,534¥60075.9
ガルバリウム施工費¥ 417,450¥5,50075.9稲垣商事、ヒランビー
その他の役物材料費込 ¥ 277,865一式
棟板金、軒先唐草、その他
屋根工事の小計¥ 900,849

ヒランビー;稲垣商事の断熱材なしガルバリウム鋼板屋根材

成るべく材料は低価格のものを希望されるお客様には、この材料を施工してます。断熱材つきの最新式のものは、本体の施工と材料費で平米あたり¥6,500 程度が相場ですが、この屋根屋さんは¥5,500と断熱材つきのガルバリウム鋼板より安い価格になっています。

ヒランビー;設計価格表

ヒランビー設計価格

稲垣商事のガルバリウム鋼板屋根材、ヒランビーは、上の価格表にあるように、JFE鋼板の新しいガルバリウム鋼板;J-クラフトを採用してあります。各価格は設計価格という良くわからない価格で、材料そのものの価格ではありません。屋根屋が施工する施工費も含めた価格ですが、相場とは違う価格帯です。

これは、メーカーが施工会社に気を使っている価格で、メーカーが勝手に施工価格を含めた価格を実際の価格と同じか安い価格を表示してしまうと、不都合です。ですから、市場価格よりかなり高めの設定になっています。市場の相場は、もっと安い価格になっています。

ヒランビーは標準では断熱材がなく、断熱材のついたものはスーパーヒランビーという製品になっています。ニチハの横暖ルーフやアイジー工業ーのスーパーガルテクトは標準で全ての製品に断熱材がありますが、稲垣商事は製品のラインナップが少し違うようです。

JFE鋼板のJ-クラフト性能;

  • J-クラフト;和み: 赤錆、穴あき保証年数:10年
  • J-クラフト;極み: 赤錆、穴あき保証年数:25年

稲垣商事は、鋼板メーカーが生産するガルバリウム鋼板を使って、屋根材に加工する会社で、ガルバリウム鋼板の生産会社ではありません。屋根材メーカーになります。

 

ルーフィング:田島ルーフィングのゴムアス採用

ルーフィングは、最新式、30年以上の耐用年数をもつものは避けて比較的安い、一般のルーフィング、ゴムアス(ゴムアスファルトルーフィング)を選択しています。

 

以上になります。

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