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石粒付鋼板・石粒の色は30年以上/色褪せ、メンテについて

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ジンカリウム鋼板の塗装の寿命

石粒付鋼板、ジンカリウム鋼板の表面・色の寿命はどのくらいか?

メーカーによると、石粒付鋼板、ジンカリウム鋼板の耐用年数は、約50年、穴あき保証は30年と言われていますが、表面の美しさ、塗装の耐用年数はどのくらいなのでしょうか?

下がディートレーディング社の石粒付鋼板(ジンカリウム鋼板とも言う)屋根材の写真です。基材はガルバリウム鋼板(メーカーによってはジンカリウム鋼板の名前を使っているところもあります。混乱しますね!※下に解説)

石粒付鋼板タイトル01

石粒付鋼板サブタイトル

石粒付鋼板は、ガルバリウム鋼板(ジンカリウム鋼板)の上に石粒をコーティングした屋根材ですが、これは塗装ではありません。石粒そのものに、着色してあり、これによって屋根材の表面の色が決まります。下に説明があるように、石粒(砂)はセラミックコートを施してあると書いていますが、要するに、石粒に釉薬を塗布し、高温で焼くことにより、瀬戸物にするのです。

石粒の表面は、ガラス質が形成されます。陶器の表面も釉薬を塗布して高温で焼いてガラス質になっていますので、100年以上経ったものでも色褪せがしません。これと同じ原理で石粒付鋼板の石粒は色が褪せることがないのでです。お茶碗ってなん年経っても色が褪せたり、変色などはしないのと同じです。瀬戸物、陶器の色は褪せることがありません。これは釉薬が高温で焼かれてガラス質ができたお陰です。

釉薬の色付け説明図

釉薬を焼くとガラス質が形成される。ガラス質の化学的安定性

石粒付鋼板の石粒は、砂(グラナイト)に釉薬を塗布して、高温で焼くとガラス質が形成されます。このガラス質は酸化ケイ素(SiO2)を主成分としているので、非常に安定で、酸、有機溶媒、紫外線などに侵されることがありません。また酸化物であるため高温でも安定です。屋根の温度は80度以上にもなりますが、これくらいの温度で化学的な変形、膨張、収縮などは発生しないのです。

・・・ガルバリウム鋼板の耐用年数:

ガルバリウム鋼板は表面は塗料で保護されていますが、塗膜の寿命は10年~15年、フッ素塗装ですともう少し長いかもしれませんが、塗膜は太陽の紫外線で劣化していきます。ガルバリウム鋼板の開発者であるベツレヘムスチール社が、1974年から1999年の25年間、全米33か所で行った耐用試験では、どの試験やねでも雨漏りは発生しませんでした。この試験によってガルバリウム鋼板は25年以上持つ、雨漏りはしないとしています。

しかし、表面の塗装はそのほとんどが変色、または剥げていて、美観の面からは、再塗装が必要なことは明らかです。下のようです。

ガルバリウム鋼板 耐用試験

ベツレヘムスチール社が、1972年から25年の長期に渡って試験をしたガルバリウム鋼板屋根の様子(写真は、1994年に撮られた酸性雨の降る工業地帯の屋根)です。ガルバリウム鋼板に穴が空いて雨漏りはしていませんので、23年経っても何もメンテせずにいる証拠の写真ですが、見ると塗装は剥げて、美観は大きく損なわれています。

メッキ層らしきものが見えている個所もあり、このメッキ層がなくなり、地肌、鉄の基板になると、鉄が錆びて穴があきます。これが穴あきで、雨漏りが始まります。25年経っても地金の鉄部分は見えていなので、ガルバリウム鋼板は25年以上の耐用年数があるということができます。

・・・ガルバリウム鋼板より遥かに、長い石粒付鋼板の耐用年数:

石粒付鋼板、ジンカリウム鋼板は表面の石粒がガラス質化しているので、ガルバリウム鋼板のような色の褪色、変色は原理的にありません。

石粒付鋼板の表面性能、ガラス化した石粒の固定、耐用年数

ガラス質化した石粒は、はがれることはないのか?

石粒付鋼板の表面の色を表現しているのは、ガラス化した石粒です。この石粒の色は褪せることがないことは説明しました。ではこの石粒が本体から剥がれるのは何年後か?接着は強いのか?が心配です。

メーカーのひとつであるディートレーディング社に行って聞いたところ、工事をして25年経過した家では色あせはもちろん、剥がれなどは起こっていないと言っていました。是非写真を入手したいところです。

お助け隊の検証として、ディートレーディング社のディプロマットの表面を見てみました。まずこの屋根材を電気のこぎりで切断してみて、その切断面がどうなるか?調べました。下の写真です。

石粒付鋼板の切断面

電気のこぎりで石粒付鋼板を切断したその断面です。折り曲げてあることろもありますが、その断面には石粒が剥がれた形跡は全くありませんでした。鋼板と石粒はアクリルで接着していると書いてあって、のこぎりで切断したら、多少は石粒が剥がれるのかな?と思っていましたが、その様子はありませんでした。

折り曲げに対しての性能

今度は、材料を折り曲げてみて、表面の石粒はが剥がれるか?試してみました。

石粒付鋼板の折り曲げ個所拡大

切断面も一緒に拡大されていますが、注目は私が手で折り曲げた個所です。右は拡大ですが、折り曲げた表面に亀裂や石粒の剥離がありません。折り曲げた感じですが、接着材料は樹脂などを混ぜているのか?柔軟性があって石粒は、剥離する感じではないです。お客様もサンプルを手にして表面の様子を見てみてください。簡単に剥離するものではないことを確かめてください。

※ジンカリウム鋼板:

ベツレヘムスチール社が1970年にGalvalume®を開発しました。このメッキ鋼板を世界中に広める為に、世界大手鉄鋼会社にこの生産と販売のライセンスを供与しました。そのうちの一社はこのGalvalume®をZINCALUME®として発売しました。(2019年春現在Blue Scope社が商標権を持っています)

ですから、ZINCALUME®はガルバリウム鋼板と全く同じ製品なのです。しかし、一部の日本の業者はこの石粒付鋼板をジンカリウム鋼板と言っている為に、日本では混乱しています。石粒付鋼板のことをジンカリウム鋼板と言ったりしていますが、正確には間違いで、ガルバリウム鋼板のことです。

以上です。

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