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屋根葺き替えの重要事項/全て電話でお答えします
1:屋根屋さんの探し方で困っている
2:適切な葺き替え工法とは?
3:適切な材料の選択方法を知りたい
4:屋根葺き替え工事の相場が知りたい
5:他のサイトや屋根屋の話が本当か
目次:このページの
・良い屋根屋の選び方準備
・自分の屋根を知ること
・相見積の取り方
・見積の依頼のやり方
・自分で選ぶこととは?
・どの屋根屋が正しいか?を判断する為に
・リフォーム専門業者
・訪問業者
・地元の屋根屋
・家を建ててくれた建築業者
・知り合いの紹介業者



屋根葺き替えの”知恵”を磨いてください。きっと良い工事になります
屋根の葺き替えは、背広やバッグを新調するのとは違い桁違いにお金がかかります。それだけに、迷うのは当然です。葺き替えをすると決断しても、技術的・専門的なことは分からないし、相場も知らない。誰に相談したら良いか?・・・そんなときは、契約如何に関わらず屋根工事お助け隊が相談にのります。



屋根葺き替えについてのご相談、質問例
- 電話でお客様の屋根葺き替え工事の概算費用を答えます(2~3分)
- どの屋根材がトレンドなのか?現状でどの屋根材が適切か?理由も答えます
- 適切な工法を提案します。(断熱、雨音、耐用年数など性能を含めて)
- 屋根材の断熱についてデータあります。実験結果を提示できます。
- 雨音について実測データがあります。お知らせできます。
- 耐用年数についても詳しく解説します。
- お客様の工事仕様にあった提携屋根屋を紹介します
- 貰った見積の内容、工事内容が適切か?アドバイスします
- 貰った見積で適切な材料、工法か?答えます
- 貰った見積の金額が相場に近いか?大きく外れているか?お答えします
- 図面があればかなり正確に屋根面積、概算金額をお知らせします
- 何社か屋根工事の話を聞いたがどれが正しいのか?お答えします
- 各社の保証年数、保証の範囲、保証の意味などを細かくお答えします
- その他屋根の葺き替えに関して相談承ります(相談は無料)
- 屋根に関する疑問・質問歓迎します(メールでもOK)
屋根工事の契約をする前にする6つのこと
屋根葺き替え業者、屋根屋さんの賢い選び方









屋根葺き替え工事をなるべくコスト良く相場の金額で行うには?
屋根の葺き替えについてお勉強してください。
お助け隊からのお願いでもあります。屋根の材料について、屋根葺き替えの工事のやり方、工事の相場等、屋根葺き替えの基本は知っておいてください。今はインターネットという便利なものがあります。怪しいものもありますが、役にたつ情報も沢山あると思います。
肝心なのはその溢れる情報の中から自分にとって利益のあるものを区別する知恵、力です。その判断力、知恵を磨くためにもいろいろな情報を読んで学習が必要だと思っています。大変ですが頑張ってほしいです。
良い屋根屋の選び方/前準備、葺き替えの材料、工法、工程
前準備1
皆さんが例えば炊飯器を買うとします。機能やデザイン、価格など電気屋さんに行ってカタログを調べたり、いろいろ考えます。屋根葺き替えは一生の内で1回やるかどうかの家の大事業です。よく調べて良く考えてやってください。自分で調べたり業者に電話で聞いてください。例えば;
- 葺き替えの材料には何があるのか?
- その屋根材の性能、耐用年数
- 葺き替えの方法、工法についてどんな工法があるのか?
- 各屋根材での葺き替え費用
- 各工法での葺き替えか相場 等


自分の屋根のこと知ってください
前準備2
- 自分の屋根の今の状態は?(雨漏りがある、かつてあった、欠け、ヒビがある)
- 今の屋根材は何?
- 屋根の広さは何平米?(図面からまたは実測できるか?・・・中級編?)
- 葺き替える屋根材料は?最近の一番良いものは何か?
できれば、ご自分で仕上材、ルーフィング、葺き替える工法程度は予め知っておくといいですね。自分の要望やイメージを持ってください。間違っていてもOK。何故間違っているのか?を知ることもお勉強です。屋根屋と相談しながら決めていけば良いと思います。屋根屋さんとお話をするといろいろ分ってきます。相見積を取りながら屋根屋のいうことを良く聞いてください。

屋根葺き替え工事/相見積のとり方も考えてください
3:屋根葺き替えの相見積を取るときは、必ず「屋根屋さん」へ「直接」依頼してください。
建築会社、工務店、リフォーム専門会社、訪問会社、火災保険を使った無料修理会社からは見積を取ると相場より高いことがわかります。屋根屋直接の価格の50%増し、100%増しは頻繁にあります。特に訪問会社は2倍、3倍は当たり前です。・・・見積の取り方詳細
また、屋根のことを良く知らない営業が対応することも珍しくありません。
無料屋根修理業者は保険金の40%程度は手数料として取られます。もう表面上は手数料なしと言っていますが、どっこい修理料金に含めています。しかし、他の屋根屋の相見積を許しません。相見積を取るときは屋根屋からです。できれば5社程度の屋根屋からとると相場がだいたいわかります。
これらと、インターネット上の屋根屋紹介サイト(屋根工事お助け隊等)、屋根屋のサイトなどと比較してみてください。おおよその相場が判明すると思います。相見積を取る際にも屋根屋とお話をしてください。価格ばかりではなく、いろいろと屋根のこと、工事工法、材料、その他のことが分ってきます。
それらは、どの業者にするか、材料は何にするか?工法は何にするかの重要なヒントになります。材料で選んではいけないもの、やっては失敗する工法などもあります。
自分で葺き替えの仕様書、計画書、概算見積書を作ってください
4:ご自身で屋根葺き替えの仕様書、見積書を作ってみる
ちょと難易度が高いですが、ご自分で屋根葺き替えの仕様書、価格表を制作してみる。これをやるためには、今の屋根の面積、軒先の長さ、棟の長さ、けらばなどの寸法を出さなければなりません。図面からか、実際に屋根に登って測定するのですが、これは危険が伴いますので、もし図面があれば、屋根に登らず、おおよそなら寸法が分かると思います。お助け隊に依頼を頂いてもOKです。


屋根の寸法が出たら、工事の工程ごとに相場から価格を入れていきます。また使う材料の材料価格、施工価格を調査して、屋根葺き替えの概算を出して行きます。
これまでできたら、見積を貰った際にその価格が高いのか?安いのか?わかります。自分の相場感が間違っているのか?疑問に思ったら、更に調査です。そうやって正しい相場に近づいていくと思います。時間と労力を惜しまないでください。なんせ数十万円~百数十万円の買い物です。



いすれにしても、自分なりの見積が完成すれば、屋根の葺き替えの材料、工程、費用の全てについてかなり分って来たと思います。これで、屋根屋さんに対しても自信を持ってお話できるのではないでしょうか?

自作の見積例:項目に注意
屋根葺き替えの工事項目は、屋根屋が違ってもほとんど同じです。ですから、見積の項目を予め用意して、各屋根屋さんからもらった見積に合わせて用意した項目に各金額を記入すれば比較が容易になります。
または勇気があれば自作の書式、つまり工事項目、単価、数量、金額で見積を書いてもらっても良いかもしれません。他に項目があれば追加してもらう。項目の順番も同じなら比較が楽です。
屋根屋さんによって、見積作成ソフトが違いますし、項目もこの順番にならない場合もあります。一番厄介なのは、本体以外の部品で、いろいろな部品の名前で書いてあります。
例えば、ケラバ部分は単なる雨抑えとか、軒先の部品は唐草など専門用語を使ったりしますので、どれが本体でどれが部品・役物なのか?迷ったら、屋根屋かお助け隊へ聞いてください。


相見をとっているとわかった方が見積金額、数量を誤魔化さず、きちんと書くと思います。なるべく安い金額にしてくるかもしれません。「他と比較していますよ」「きちんと見積してね!」と暗に言っています。
悪徳業者は、恐れるかもしれません。又は排除できるかもしれません。誤魔化さないでね!こちらはちゃんと工事の項目、工程は分っていますよ!というメッセージです。
※特に重要なのはルーフィングで、スレートのカバー工法の場合は、粘着式、自着式のものを施工するのがお薦めです。・・・カバー工法のルーフィング問題
屋根葺き替え見積/できれば自分で選んだ材料での見積をお願いしてください
5:できれば自分で屋根材を選んでください
ルーフィングと一番上の仕上材(ここでは横暖ルーフ)は少なくともご自分で選んで見積依頼をするのが大変良いと思います。ルーフィングは、◯◯◯会社の◯◯◯ルーフィング、仕上材は◯◯会社の◯◯材で色は◯◯で見積をお願いするのです。
お!この客はちょっと分っているな!変なことするとまずいな!と思わせることも戦略です。
もし、選択が間違った場合、きちんと説明してくれる屋根屋は信用できる屋根屋、理由も言わず自社の都合を押し付けてくる屋根屋はあまり良い屋根屋とは私は考えません。
各屋根屋さんの言ったことをメモって、良く比べてください。誰が正しく納得できることを言っているか?を比較してください。
6:各屋根屋さんの見積の説明、現地調査で聞いたことをメモる。
信頼できる屋根屋さんを見つけるポイントは、お客様のことを良く考えて見積を出してくれる業者さんか?を見極めることです。勿論価格も重要なポイントです。




相見積を取るときにこちらの要望を良く聞いてくれて、要望が適切ではない場合はその理由を丁寧に説明してくれること、良い屋根材や適切な工事方法を選んでくれているか?その説明が納得できて屋根のことを考えてくれる業者かどうか?です。
それには、メモや言ったことを良く精査することが肝要です。一言ではいえないですが、上の事前準備や相見積をとるときにお話したことで、良い業者とそうでない業者を何となく区別できるようになっているのではないでしょうか?
質問もバンバンして疑問は残さないように、しっかり聞いてください。




屋根葺き替え業者の営業5例、どの業者が正しい?
編集、脚色してありますが、実際にあったお客様からの相談です。また業者さんの回答は別の相談で実際にあった回答です。組み合わせてあります。良い業者を見分けるヒントにしてください。
あるお客様からの相談例:
築23年のスレート葺き屋根、85平米、2階建、欠け、割れはありませんが、スレートの一部、端部分が少し反っています。屋根材の表面には苔、カビが多数。
2ヶ月ぐらい前からリビングの天井、角から雨漏り、リフォーム専門の業者、訪問業者、家を建ててくれた工務店、地元と紹介の屋根屋に相談したところ、それぞれ言うこと、解決策、工事の内容、費用がばらばらで、どの業者を信用していいのやら皆目検討がつかない。
どうしたら良いのかアドバイスをお願いしたい。
典型的業者の言い分を例に挙げて考えてみます。どの業者が本当のことを言っているか分かりますか?
1:リフォーム専門業者の見積金額と説明;
雨漏りは、放置すると大変なことになるので、直ぐに修理、コロニアルの塗装をすれば、あと10年程度は大丈夫、持ちます。スレート材は、セメントを固めた材料ですので塗装をすれば塗装が劣化を防いでくれるので、劣化は止まり材料の寿命が延びます。スレート材では良くやる方法です。再塗装をお薦めします。葺き替え、カバー工法よりかなり費用がお得です。
この業者の雨漏り修理見積金額概算で;¥60,000- & 屋根の塗装見積:¥350,000-の 計¥450,000-
2:訪問業者の見積と説明;
スレート材の割れ、欠けがなくとも屋根が相当傷んでいます。また防水材も多分ぼろぼろで、直ぐに葺き替えないと、大変なことになる。雨漏りを放置すると、家の躯体が腐ってしまいます。築20年以上では雨漏りの修理より、全体の屋根葺き替えをお薦めします。ガルバリウム鋼板はお薦めですが、同じスレート材、コロニアルならかなりお安くリフォームができるので、費用を抑えるならコロニアル。
見積金額は; 既存コロニアルは撤去し、ガルバリウム鋼板の施工見積 ¥4,200,000-、同じコロニアルの葺き替えで ¥3,500,000-コロニアルなら70万円もお得です。どちらも工期10日程度でできます。
さらに、今月は当社の決算月なので、月末(あと6日)までにご契約頂くと30%のお値引きがあります。ガルバリウム鋼板で 126万円引き、コロニアルなら 105万円のお値引きが可能です。
3:地元の屋根屋の見積と説明;
雨漏りはルーフィングの防水機能が劣化、破れ、裂ける、穴が大きくなるなどによって起こるものですので、コロニアルには関係ありません。コロニアルよりルーフィングが心配です。雨漏りは緊急なので、ここだけとりあえず原因を確定して修理。すこし様子を見て、その後葺き替えるか考えたらどうでしょうか?雨漏りが2度、3度と続くようならルーフィングが全体的に劣化しているので、そのとき葺き替えを考えたほうが賢明です。雨漏り修理の概算価格:¥80,000-、ガルバリウム鋼板のカバー工法で;¥800,000-程度です。今のスレート材を撤去する方法では、撤去費用と廃材処理費用がかかります。カバー工法はその分の費用が安くなります。
4:この家を建てた工務店の説明と工事金額;
屋根材には割れ、欠け、大きなヒビはありませんが、苔、カビが多いです。雨漏りがしているということですので、そろそろ葺き替えの時期、雨漏りは葺き替えで直りますので、コロニアルは撤去して、今お薦めのガルバリウム鋼板で葺き替えをお薦めします。カバー工法もありますが当社は古い屋根材を撤去することをお薦めしています。苔やカビをそのまま残すのは良くないですし、カバー工法は屋根の重量が増えて耐震にも良くありません。
コロニアルを撤去してガルバリウム鋼板の施工見積:¥2,300,000-
5:知り合いが紹介してくれた屋根屋の見積と説明:
防水材(ルーフィング)の耐用年数は20年程度なので、雨漏りはこの劣化の為に発生したもの、早急にルーフィングを交換しないと屋根、家が大変なことになる。屋根の葺き替えをお薦めします。 コロニアルの上から重ね葺き工法での見積で¥1,500,000- 本来なら200万円はするのですが、よしみで安くしておきました。契約してくれるなら、急いで工事をします。
各業者は、雨漏り修理、屋根葺き替えといろいろ工事の対処のやり方、価格が違っています。どの屋根屋さんが信用できますか?もちろん屋根屋さんも商売なので、なるべく自分を選んでくれるように親切に言ってくれています。















結論:3の地元の屋根屋さん
「まず雨漏りは直ぐに修理して、様子を見る、葺き替えるかどうかは別に考える」
3:の地元の屋根屋がこの場合は正解と思います。(私見です。実際の現場を見たわけではありませんので、違う結果になる可能性もあります。電話レベル、お話からの判断です。ただ各業者の言い分は典型的で良く聞く言い方になります)


屋根葺き替えの基本的な考え方、心構え、理屈
この5つの業者の話を聞いて、または見積を貰って、まずすることは、雨漏りの修理です。雨漏りの仕組みや屋根の初歩的なことがわかれば、これはもはや常識。そして様子をみて、また雨漏りが別の箇所で発生したら、ルーフィングがかなり劣化していますので、もう一回部分修理するか?葺き替えるか?検討すれば良いのです。その間にお金の用意もできますし、お金が足りない場合はもう一回部分修理、何回我慢できるか?の勝負になってきます。
もう雨漏りの心配をするのは、御免だという気持ちになったら、そこで葺き替えをすれば良いと思います。そのときは、是非屋根屋に直接見積を取ってください。屋根工事お助け隊もにも声をかけてください。相見積で結構です。
屋根のことが分からないといって、おどおどする必要はありません。どうしようか?迷ったら、まずこのサイトを精読してください。そして不安なら「屋根工事お助け隊」へ相談してください。今お客様にとってベストな対処をアドバイスしますし、もし工事が必要なら信用できる屋根屋の紹介ができます。
良く屋根のことはわかないで困っている、適切なアドバイスが欲しいと相談の電話がありますが、屋根の葺き替え、工事内容、材料の選び方など、お客様が工事をするわけではないので、そんなに難しいことなどありません。このサイトを精読するだけで、葺き替えの為の基本的な知識、知恵を得られるはずです。それでも不安、分からないというお客様がいたら、どうぞ連絡してきてください。
どの業者が正しいことを言っているか?さらに詳しい解説
屋根葺き替えが本当に必要か?/雨漏りが無ければ必須ではないです


屋根の耐用年数、葺き替え時期
屋根の一番上にあるのが「仕上材」というものですが、瓦やスレート、コロニアル、トタンなどです。この仕上材が欠けたり、塗装がひどく剥げて見栄えが悪くなったから葺き替え、塗装しようと考えます。これが一般的な常識かもしれませんが、もう一度良く考えてください。耐用年数とは、その機能が失われたとき、耐用年数が来たと言います。その屋根の機能とは;
2:家の美観を形成する、屋根は家の一部
1:は、屋根の機能で重要な機能です。家の美観を形成することより重要かもしれません。でも最終的に雨漏りを防いでいるのは、仕上材ではないということです。ルーフィングが雨漏りから家を守っていると言って差し支えないです。
2:は屋根の美観が失われるとは、かなり主観的な要素です。屋根の仕上材、他の部品が交換せねばならないほど劣化した、と思えば耐用年数です。2は自分が決めることです。屋根屋が決めることではありません。そもそも屋根が地上から見えなければ美観の損傷に気が付き難いです。
2つの耐用年数、「雨漏り」と「屋根の美観」寿命
上で解説したように、屋根の耐用年数には、2つあって、雨漏りに関する耐用年数、美観に関する耐用年数です。美観については主に仕上材のことですが、雨漏りは実は仕上材が欠けようが、ヒビや割れができてもその下のルーフィング(防水材)がしっかりしていれば、雨漏りは起こりません。
屋根の雨漏りに関する耐用年数は仕上材の耐用年数ではなく、ルーフィングの耐用年数なのです。これはあまり言われませんが、多分屋根屋は知っています。ルーフィングの重要性を・・・






瓦はまだ大丈夫なのに、ルーフィングの劣化で雨漏りという例がありました。この屋根の瓦はかなり綺麗で美観は損ねていませんでした。お客様が葺き替えを依頼した理由は「雨漏り」です。下の写真参照
瓦(仕上材)の耐用年数はまだ来ていませんが、屋根の耐用年数は、ルーフィングの耐用年数がとっくに来ているので、屋根の耐用年数も来たと言える例です。ですから葺き替えが必要でした。雨漏りが既に発生していて、ルーフィングの交換を「しなければいけない」時期でした。具体的にはルーフィングの交換と、ついでに屋根の軽量化で、瓦を石粒付鋼板に交換しました。


瓦を外したブルーと白色の散乱している破片がルーフィングです。この家は3箇所に雨漏りがあって葺き替えになりました。ルーフィングの種類にもよりますが、38年経過でルーフィングの劣化は顕著です。しかし、幸いにも雨漏りがあったとはいえ、大事にはなりませんでした。


立地として四方に家があり、横殴りの雨で瓦からの水の侵入が少く、大事には至らなかったと推測します。これで瓦の隙間が大きく、横から雨がどしどし侵入していたら、こんなゆっくりしてはいられなかったと想像します。・・・すべての家でこんな状態になっている訳ではありません。
「屋根葺き替え」か「屋根塗装」か? どちらが正解か
これも良くある相談です。
「スレート屋根なんですが、塗装をすればあと10年は大丈夫と言われたのですが、葺き替えようか?塗装で我慢しようか?」「どちらが正解ですか?」
基本的にスレート(コロニアル、カラーベスト)を塗装しても、スレートの寿命を延ばすことにはなりません。メーカーのKMEWも「塗装はあくまでも美観の回復の為にする」とカタログに記載があります。・・・KMEW・屋根材総合カタログ 2021, P.96一番下に※美観の維持、向上を図るには再塗装を行ってください。とあり、塗装によって材料の延命になるとはこのページ以降にも記述がありません。
また、スレートの劣化については;KMEWの屋根材総合カタログ2021 P.96から
「グランネクスト/カラーベストの耐用年数(耐久性)は太陽光(紫外線)雨風、雪、気温の変化や台風、地震などの自然現象、メンテナンスの実施度合いにより大きく影響を受けます。
と書かれています。
スレート(コロニアル、カラーベスト)は、水分の凍結による膨張、融解で元にもどる、温度上昇による膨張、劣化、多分湿度も影響します。雨が降ったら水分を取り込み膨張、乾燥して収縮、夏は表面が80度以上になって膨張、夜は20度に冷やされて収縮。
このような自然の変化を絶えず受けていて、材料を劣化させています。この劣化を表面の塗装だけで停止させることは不可能です。ですからKMEWは塗装で劣化を完全に止めることは出来ないし、塗装で劣化を遅らせることができると、記載していないのです。
ですから、KMEWは主張しています。「塗装は美観の回復のためです」と。







屋根の葺き替えとカバー工法とどう違う?
「屋根の葺き替え」とは、既存の屋根材、仕上材を撤去し、新しい屋根材を施工し直すのが葺き替えです。カバー工法とは、既存の仕上材はそのままにして、上から重ね葺きをする工法を「カバー工法」と言います。スレート屋根には盛んにカバー工法がされていて、その新しい仕上材はSGLやガルバリウム鋼板が多いです。
最近では石粒付鋼板も契約が多くなってきています。SGL、石粒付鋼板、どちらも軽く、耐用年数の長い金属の屋根材になります。
疑問:
スレート屋根をガルバリウム鋼板で重ね葺きする場合、ガルバリウム鋼板をネジで固定する際に、スレートを割ってしまう、壊してしまうのでは?という疑問があります。割れたり、壊れたりした場合、ルーフィングが破れたり、穴が空いたりして雨漏りのリスクを発生させるのでは?
回答:
ガルバリウム鋼板を固定するのは、この場合;特殊ビスを使用します。
右写真は、下地材+スレート+ガルバリウム鋼板をドリルビスで固定し、緩めたときの写真です。ドリルビスは、スレートを割ったり、壊したりせず、下穴なしで貫通させることができます。インパクトドライバーでの打ち込みです。
屋根葺き替えのメリット
屋根葺き替えの工法は、既存の材料を撤去する方法がスタンダードな工法でした。ですので、わざわざそのメリットを言う必要がありませんでした。これしかなかったのですから。
既存の屋根材の上に重ね葺きをするカバー工法が出現して、今度は葺き替えのメリットを言う時代になりました。屋根葺き替えのメリットは、カバー工法のデメリットの解消そのものですが、一応列挙しておきます。葺き替えにするか?カバー工法を選ぶかは、お客様が決めることですが、各々の利点、欠点を全て知るべきで、全てを知って選ぶ必要があります。




1:古い屋根材をルーフィングも全て撤去するので、屋根の劣化度合いがわかる。
2:特に築年数と既設ルーフィングの劣化度合いの様子がわかる。
3:スレート、ルーフィングを剥がすことにより、下地材の劣化度合いがわかる。
4:垂木に雨ジミ、劣化しているかなどが観察できる。
5:スレート屋根の場合、ガルバリウム鋼板などの軽量な屋根材に交換すると、家全体の重量が極わずか減少するので、耐震に貢献できる。
6:下地材から交換する場合は、屋根の耐用年数がカバー工法より正確にわかる
7:カバー工法の様に既存の古い屋根材を残さないので、残材による心配ごとがなくなる
8:古い既存の材料を残さないので、気持ち良くなる
9:従来の素直な工法なので、変なエラーを起こす心配がない。
屋根葺き替えのデメリット
カバー工法に対して既存の仕上材、ルーフィングを撤去する費用、廃材処理費用がかかります。
撤去をするだけではなく、仕上材は産業廃棄物ですので、市町村でのゴミ回収では処理できません。専門の産業廃棄物処理業者に依頼して処理しなければなりません。この撤去と廃棄の費用は結構ばかになりません。これを無しにしたのが、カバー工法で急速にこの工法は広まりました。
特にアスベストが含有されたスレートの処理費用は、政府から認可を受けた専門の処理業者しか処理ができないので、費用が割高になることもあります。また、スレートを撤去する際には隣家に破片が飛散しないように、養生をすることも必要です。
カバー工法のメリット
カバー工法の最大のメリットはなんと言っても、仕上材とルーフィング等の屋根材の撤去費用と廃材処理費用が不要ということです。アスベスト含有のスレートも剥がさないので、飛散する危険もありません。
他に小さなメリットは;
・仕上材、ルーフィングを二重にすることで僅かに断熱の効果、雨音の軽減が可能です。
カバー工法のデメリット
カバー工法に反対する屋根屋さんもいて、カバー工法を断る屋根屋さんもいてその理由をインターネット上や屋根屋さんの意見をまとめてみました。それに対する対策、意見も掲載しました。下からクリックして詳しい解説を見てください。基本的にお助け隊はカバー工法をある条件の元施工する立場です。
これらの懸念の中には対策が出来るものも多くあります。どうしても解決できない場合は、撤去工法、葺き替え方法にして頂くことになります。屋根屋の現地調査、屋根屋の意見を踏まえてのことになります。ここがいろいろ屋根屋さん同士でも意見の違いが出てくるところではあります。
- スレート屋根の上にルーフィングを施工するのに問題、粘着シートをはるべき
- 下地が劣化している状態でスレートの上にカバー工法をやるのが問題
- カバー工法をしてある屋根に更にカバー工法は不可(カバー工法の3重施工)
- 屋根の重量が増えるので耐震的に問題がある(多少問題という言い方が多い)
- 雨漏りに気付くのが遅れる可能性がある。
- カバー工法は太陽光パネルの設置ができない
- 選択できる屋根材が限られる
- 部分修理が困難、嵌合式のみ
- 古い屋根材がそのままなので、この先20年、30年も下の材料がもつのか?
- 古い屋根材、苔、カビなどそのまま残すので、心理的に気持ちが悪い。汚いものには蓋というのが気に入らない。
- 火災保険が使えなくなる可能性がある
カバー工法は仕上材の撤去費用、廃材処理費用を節約できる工法ですが、心配ごともあります。その対策、考え方なども良く考えて、面倒ですが、こんな筈ではなかった、はじめに言って欲しかったとならないように、良く考えて判断してください。
カバー工法が出来ない場合
・瓦屋根の場合:瓦の上からはどんな仕上材も施工することができません。
・下地材にビスで仕上材を固定しますので、下地材が腐食している場合、柔らかくなって 釘、ビスが効かない場合は施工不可です。下地がだめな場合は葺き替えです。
・既にカバー工法がしてある屋根は3重の屋根になりますのでこれも不可です。詳しくは;カバー工法をしてある屋根に更にカバー工法は不可を見てください。
仕上材の上からどうやって下地材のチェックをするか?ですが、屋根に上がって、踏んでみればわかります。また、今まで雨漏りがあったか、どれくらい雨漏りを放置したか?なども参考にします。一部下地が不安な場合は、費用がかかりますが、その部分だけ下地材を修理し、カバー工法を続けます。
屋根葺き替えの相場・旧材撤去→新材へ交換工事費用



サンプルの屋根仕様:
- 建坪(1階床面積) 10坪、33㎡
- 屋根:切り妻型、
- 面積:49.3㎡(1階下屋:4.14㎡、2階:45.18㎡)
- 既存屋根材:スレート材、瓦、トタン等
- 工法:既存屋根材を撤去する工法
- 葺き替える屋根材:ガルバリウム鋼板、石粒付鋼板、シングル、瓦
- 屋根勾配:4寸:4/10
- 軒先の長さ、1階:3.13m、2階:11m
- けらばの長さ、1階:2.86m、2階:13.2m
- 壁の取り合い:長さ:1階:6.0m
- 2階の棟の長さ:6.36m
屋根葺き替え/面積約50㎡/各屋根材の葺き替え概算
スレート屋根の葺き替え費用概算
スレート屋根から;SGL、石粒付鋼板、シングルへ葺き替え施工概算:
スレート屋根の葺き替え | 概算費用金額 | 材料について | 工法、その他の備考 |
---|---|---|---|
スレートからSGL への葺き替え概算 | ¥842,000(税込) | SGL=スーパーガルバリウム鋼板 | スレート撤去&廃材処分 |
スレートから石粒付鋼板への 葺き替え概算 | ¥936,000(税込) | 石粒付鋼板=ジンカリウム鋼板 | スレート撤去&廃材処分 |
スレートからシングルへの葺き替え概算 | ¥746,000(税込) | シングル=アスファルトシングル | スレート撤去&廃材処分 |
ー | ー | ー | ー |
内訳&詳細解説:スレートからSGLへの葺き替え概算
内訳&詳細解説:スレートから石粒付鋼板への葺き替え概算
内訳&詳細解説:スレートからシングルへの葺き替え概算
スレート材を撤去すれば、下地からの葺き替えになります。新ガルバリウム鋼板(SGL)、耐用年数のより長い石粒付鋼板が人気です。(アスファルト)シングルはまだ知名度が低く契約数は少ないです。耐用年数も2つより劣ります。
石粒付鋼板はこのモデルの場合SGLの約1割高。価格VS耐用年数で言えばお買い得になっています。




瓦屋根の葺き替え費用概算
瓦屋根から;新瓦、SGL、石粒付鋼板へ葺き替え施工概算
瓦屋根葺き替え | 概算費用金額 | 材料について | 工法、その他の備考 |
---|---|---|---|
古瓦撤去、新瓦への 葺き替え概算 | ¥891,000(税込) | 瓦の葺き替え | 瓦撤去&廃材処理 |
古瓦撤去、SGLへの 葺き替え概算 | ¥865,000(税込) | SGL=スーパーガルバリウム鋼板 | 瓦撤去&廃材処理 |
古瓦撤去、石粒付鋼板への 葺き替え概算 | ¥959,000(税込) | 石粒付鋼板=ジンカリウム鋼板 | 瓦撤去&廃材処理 |
ー | ー | ー | ー |
内訳&詳細解説は、瓦から新瓦への葺き替える費用概算
内訳&詳細解説は、瓦からSGLへの葺き替える費用概算
内訳&詳細解説は、瓦から石粒付鋼板への葺き替える費用概算
注意:瓦の施工費用は、地域によって違いがあり、施工相場の算出は瓦の全国組織が発行していた標準施工価格表から出しました。ある地域の屋根屋は、この価格表でも高いと言っています。瓦の施工費用相場は難しいです。
トタン屋根(瓦棒)の葺き替え費用概算
ガルバリウム鋼板を使ったトタン屋根の葺き替え概算
瓦棒・葺き替え | 概算費用金額 | 材料について | 工法、その他の備考 |
---|---|---|---|
トタン・瓦棒の葺き替え概算 | ¥676,000(税込) | トタンの代わりにガルバリウム鋼板で施工 | 既存トタン・瓦棒全て撤去&廃材処理 |
内訳&詳細解説は、トタン屋根の葺き替え費用概算
トタン屋根とは、亜鉛メッキ鋼板を用いた「瓦棒の屋根」です。これを瓦棒のまま、今までのトタン材を全て撤去して(下地材は再利用するとして)新たに瓦棒形式の屋根を葺き替える工事費用の概算は;下の表です。注:材料はJFEガルバリウム鋼板
このサンプル屋根は勾配が2.5寸以上あるので、可能になります。今回概算は省略。
注意:トタン・瓦棒の葺き替え費用相場は、事例が少ないので、トタンの葺き替え工事が多い、提携屋根屋の価格、相見積を参考に出してあります。これもお助け隊独自の相場感になります。同じく正確な価格は実際に見積を取ってください。



注意:ガルバリウム鋼板葺き替え相場は、この価格に足場費用、スレートの撤去費用と廃材処理費用、各役物の施工費用を加えて葺き替え価格相場として、サンプルの家の施工費用相場としています。あくまでもお助け隊独自の調査で価格を保証するものではありません。ガルバ本体施工費用単価について


カバー工法での葺き替え相場


スレート屋根のカバー工法相場
スレート屋根をガルバリウム・SGLでカバーする費用相場
スレート屋根の カバー工法概算 | 概算費用金額 | 材料について | その他の備考 | |
---|---|---|---|---|
SGLでの カバー工法概算 | ¥628,000(税込) | SGL=スーパーガルバリウム鋼板 | ルーフィングは自着式 | |
石粒付鋼板での カバー工法概算 | ¥718,000(税込) | 石粒付鋼板=ジンカリウム鋼板 | ルーフィングは自着式 | |
内訳&詳細解説:SGLでのカバー工法概算
ルーフィングはスレートの上に施工するので、より密着する※自着式のルーフィングを使うのが良いと考えます。通常のルーフィングはスレートの上からタッカーが使えないので、長い釘でコンパネに固定しないといけないので、大きな穴を空けることになり好ましくありません。
また、通常のルーフィングでもアスファルトが浸透しているので、施工後に下地材に接着し、固定されますが、スレートの上に直に施工すると、スレートの重なり部分に隙間がどうしても空き、密着度が落ちると考えられます。ですから自着式のルーフィングでスレートに密着させた方が長持ちすると思われます。うるさく理屈を言うと・・・
内訳&詳細解説:石粒付鋼板のカバー工法概算
ルーフィングはここでも自着式のルーフィングがお薦めになります。
石粒付鋼板、ジンカリウム鋼板の耐用年数が50年と言われていますので、ルーフィングも同じ耐用年数のものが欲しいです。しかし、50年以上の耐用年数があるものは、現在田島ルーフィングのマスタールーフィングがあります。屋根材と同じくらいの価格。しかもこれは自着式ではないので、スレートのカバー工法で50年の耐用年数があるか不明です。
スレートのカバー工法に使われるルーフィングは、自着式のもの等を2枚使うなどの工夫をして、できるだけ耐用年数を延ばすことが必要かもしれません。今のところ決定打になる方法は、無いように思います。悩ましい課題です。
※自着式のルーフィング:裏に専用の接着剤が塗布されているルーフィング
トタン屋根のカバー工法費用/材料はガルバ
トタン(溶融亜鉛メッキ鋼板)屋根のカバー工法2種
トタン屋根のカバー工法概算 | 概算費用金額 | 材料について | 工法、その他の備考 |
---|---|---|---|
簡易カバー工法 | ¥556,000(税込) | ガルバリウム平板による工事 | 概ねトタンはそのまま |
トタン・瓦棒のカバー工法概算 | ¥674,000(税込) | 二段の瓦棒 | 既存トタンの上にコンパネで二段目の瓦棒 |
簡易カバー工法:
瓦棒形式の屋根に、下地を施工せず、既存トタン上に加工済ガルバリウム平板を重ね葺きする工法をお助け隊では「簡易カバー工法」と言っています。(瓦棒の二重施工)
内訳&詳細解説は、トタン屋根の簡易カバー工法の概算費用
カバー工法:瓦棒の二段葺き:
既存のトタン屋根の上にコンパネ(下地材)を施工し、このコンパネを新たな下地材として、この上に再度瓦棒を形成する工法です。瓦棒の屋根が二段になります。必然的に通気工法になります。今はトタン材は使われず、ガルバリウム鋼板材の平板を使います。
詳細解説は、トタン屋根のカバー工法(瓦棒の二段葺き)概算費用
※この工法が可能なのは、下地材がまだ使用に耐えること、トタンの錆がひどくないことなどがあります。できるかどうかは、屋根屋の現地調査が必要になります。
瓦屋根のカバー工法
瓦屋根の上にカバー工法はできません。瓦の場合は、既存の瓦を再利用する「葺き直し」か、新しい瓦で「葺き替え」をするか、別の屋根材での葺き替えになります。
屋根面積の違う、ガルバリウム鋼板・SGLでの葺き替え費用
今、2022年1月現在、ガルバリウム鋼板より耐用年数の長い優れた鋼板、SGLがあり、ガルバに代わる屋根材としてシェアーを伸ばしています。建坪・屋根面積の違う概算費用を出しました。お客様の屋根と近い数字として少しでも参考になればと思います。
いろいろな屋根面積でのガルバリウム鋼板葺き替え概算価格
注意:あくまでもお助け隊独自の相場感で算出した概算ですので、価格の保証はできません。正確な金額で実際に屋根屋に現地調査をしてもらって、見積を貰ってください。
上記の各面積ごとの施工費用を表にすると;例えばスレートを撤去してガルバリウム鋼板で葺き替える費用を面積別で出していますので、お客様の屋根面積を鑑みおおよそどの価格帯にあるかの目安になると思います。屋根の形、傾斜で違いがありますが、建坪と屋根面積からもおおよそですが、一階の床面積が建坪ですから、屋根の面積屋根もざっくりどのくらいかを想像してください。(注意:建坪15坪の例は平屋です)
建坪 | 屋根面積 | スレート屋根からの 葺き替え価格 | 瓦屋根からの葺き替え価格 | トタンからの葺き替え価格 |
---|---|---|---|---|
10坪 | 49.3㎡ | ¥ 842,000 | ¥ 865,000 | ¥ 739,000 |
15坪 | 76㎡ | ¥ 1,051,000 | ¥ 1,086,000 | ¥ 893,000 |
20坪 | 81.3㎡ | ¥ 1,406,000 | ¥ 1,443,000 | ¥ 1,237,000 |
25坪 | 96.3㎡ | ¥ 1,648,000 | ¥ 1,693,000 | ¥ 1,448,000 |
30坪 | 140㎡ | ¥ 2,397,000 | ¥ 2,462,000 | ¥ 2,106,000 |
- 同じ建坪でも違う屋根葺き替え費用
- ガルバリウム屋根施工費用詳細:本体以外の費用
- 屋根の葺き替え、施工単価の算出/建坪と屋根の広さの関係
いろいろな面積でのガルバ「カバー工法」工事概算価格:
- ガルバリウム鋼板によるカバー工法工事とは?
- 次世代ガルバリウム鋼板カバー工法費用 @建坪10坪・屋根面積50㎡
- 次世代ガルバリウム鋼板カバー工法費用 @建坪15坪・屋根面積76㎡
- 次世代ガルバリウム鋼板カバー工法費用 @建坪20坪・屋根面積81㎡
- 次世代ガルバリウム鋼板カバー工法費用 @建坪25坪・屋根面積96.3㎡
- 次世代ガルバリウム鋼板カバー工法費用 @建坪30坪・屋根面積140㎡
上記の各面積ごとの施工費用を表にすると;
建坪 | 屋根面積 | カバー工法費用 /スレート屋根をガルバで | スレート屋根から ガルバで葺き替え価格 | |
---|---|---|---|---|
10坪 | 49.3㎡ | ¥ 654,000 | ¥ 842,000 | |
15坪 | 76㎡ | ¥ 761,000 | ¥ 1,051,000 | |
20坪 | 81.3㎡ | ¥ 1,096,000 | ¥ 1,406,000 | |
25坪 | 96.3㎡ | ¥ 1,281,000 | ¥ 1,648,000 | |
30坪 | 140㎡ | ¥ 1,863,000 | ¥ 2,397,000 |
屋根葺き替えの相談・・・お助け隊が答えてくれること
お助け隊とお客様との電話での相談の様子を概略ですが、こんな感じでお答えしています。参考にしてください。内容も参考になります。

















・・・・・

















・・・参考に屋根の耐震ページ:屋根の耐震性能/屋根の重量/家の重量




以上になります。
屋根葺き替えの方法、工法と工期
屋根の葺き替え工事が初めての方に、屋根の葺き替えとは何をする工事なのかを簡単に理解してもらう為に、図で説明いたします。
木造で傾きのある屋根の葺き替えでは、既存の古い仕上材、ルーフィングを施工するのが一般的で、時には下地材が傷んでいる場合一部交換、または部分修理をします。
屋根の構造から言うと、骨組みである垂木に下地を施工し、防水材であるルーフィング、仕上材のガルバリウム鋼板、SGL、瓦、スレート、トタン(亜鉛メッキ鋼板)を施工する工事になります。
屋根、共通の構造
・屋根の骨組み・垂木の上に9mm,12mmのコンパネ、合板を張ります。これを下地材と言います。この上に防水材であるルーフィングを施工します。ここまでは共通の構造です。葺き替えはこのルーフィングと仕上材を撤去し、新しいルーフィングと仕上材と施工します。仕上材によって施工方法が違います。
横葺きの材料、仕上材のの施工/SGL、ガルバリウム鋼板、コロニアル、スレート、石粒付鋼板、ジンカリウム鋼板、アスファルトシングル材等
注目ポイントは、軒先に唐草と言って雨を確実に雨樋に誘導するための部品が取り付けられます。そして、下から上(軒先から棟側)に材料を施工します。逆方向に工事をすることはありません。
瓦の施工
トタン・縦葺き屋根の施工
縦葺きの代表は、瓦棒(トタン屋根)形式の屋根です。図のように縦方向に角材(瓦棒)をうち、仕上材は縦葺方向に一枚板を施工します。途中につなぎ目が無いため、瓦棒の屋根は雨仕舞が良い構造になっています。「瓦棒」は屋根形式、トタンは亜鉛メッキ鋼板で鋼板の名前です。現在はガルバリウム鋼板を使用します。
屋根葺き替え時に考えたい、屋根材の特徴と性能、選び方
屋根材を選ぶ際は、ルーフィングと仕上材との耐用年数の違いに気を付けることが重要です。屋根の寿命はルーフィングで決まると言っても過言ではないと考えています。









ルーフィング・防水材の種類と耐用年数、工法による選び方
瓦やガルバリウム鋼板等の仕上材は、屋根を形つくり、家そのものの美観、景観を現しています。ルーフィングは仕上材に隠れて、外からその存在が見えません。しかし、家を雨風からきちんと守っている重要な屋根材です。これらの性能、耐用年数は重要です。きちんとご自分で製品を指定してください。ある意味仕上材とともに重要な屋根材です。









・一般的なゴムアス(改質ゴムアスファルトルーフィング):20年程度。他のサイトさんを見ると20年から30年程度と記載されていることが多いです。
・Newライナールーフィング:30年程度
・マスタールーフィング:60年程度
です。
価格は、屋根屋さんの施工価格で、一般のゴムアスで¥600/平米~¥800/平米。Newライナールーフィングは少し高くて、¥900/平米。マスタールーフィングはこれだけ特別で、¥5,000/平米程度いずれも、屋根屋さんによって価格はまちまちです。具体的には見積を取ってください。
屋根工事お助け隊では、独自の相場感で、概算金額、このサイトの金額を提示しています。
仕上材の耐用年数:ガルバリウム鋼板、石粒付鋼板、アスファルトシングル
【耐用年数】
ここでの耐用年数とは、屋根材が防水材の能力を保つ年数です。表面などの美化は考えません。美観はまた別の規定になります。具体的には穴があいて雨が漏れ下地材を濡らすことを指します。
・SGL(スーパーガルバリウム鋼板):30年程度
・ガルバリウム鋼板:25年程度
・石粒付鋼板:50年程度
・シングル(アスファルトシングル):20年程度
この中で実験値として耐用年数が確立しているのは、ガルバリウム鋼板とシングル材です。それぞれ実験されています。仕様ではありません。屋根業界で広く知られていることです。下記参照。
ガルバリウム鋼板の耐用年数
ここで言うガルバリウム鋼板とは、ベツレヘムスチール社が1972年に開発したものを言い、実証実験を全米14都市、33箇所で実施しました。そのレポートがインターネット上に掲載されていました。このレポートでは耐用年数は25年以上と結論づけています。
参照:GALVALUME Proven Performance - Metro Roof Products より。
アスファルトシングルの耐用年数
原油の分溜した最後の重い成分がアスファルトでこれをフェルト紙に浸透させて作ったものがアスファルトシングルです。現在はもっと上部なファイバーグラスに代わっていて米国やカナダでは50%以上の木造住宅に使われているほど一般的な屋根材です。
シングル材の耐用年数を調査した記録が、The Partnership for Advancing Technology in Housing、略してPATH、によってデーターが公表されています。それによるとシングル材は地域によってその耐用年数が変化しますが、地域の例を挙げると;
・アリゾナのフェニックス:14年
・ミネソタ州ミネアポリス:19.5年
・ペンシルバニア州レディング:20.8年
出典: The Partnership for Advancing Technology in Housingによる
気温の高いところほどシングル材の耐用年数が短く、寒い都市ほど長く持つとうデータもあるようです。また一日の気温差が大きいほど収縮、拡張を短い時間で繰り返すので劣化が早いと考えられます。また水分が多いとカビ、細菌の増加を促しそれが劣化を早める、冬は零度以下で水が凍結する融解するを繰り返すことで劣化を早めることもあります。結果暑い都市、冬の寒冷地が温暖な都市より劣化が早いと言えそうです。
アリゾナの様な6月、7月、8月の最高気温が40度にもなり、最低気温との差が10度以上もある箇所の耐用年数が短いのは上の理由で理解できますし、ミネアポリスとレディングの気温の変化がおおよそ似ていて、耐用年数も大差ないことも理解できそうです。では東京の気温もミネアポリスとレディングとそんなに大差がないのですが、冬の温度が0度より高いの水が凍結することはあまりないので、両都市より東京でのシングル材の耐用年数は長く、20年を超えると予想されます。
断熱性能、実際の測定
屋根材の断熱性能が向上すれば、真夏、多少は部屋の温度が下がり、エアコン代が軽減するのでは?と期待します。仕上材での断熱性能特性は、お助け隊で測定してみました。











通気工法のデータ:
この実験は、通気工法+スーパーガルテクトと単なる横暖ルーフαSの比較データです。通気工法は殆ど気温より低い値で一日中推移していて、多分体感可能と思います。
耐用年数 耐用年数の意味、仕様
・劣化の仕組み、劣化の原因
雨音性能、実際の測定






千代田鋼鉄の断熱材なしのガルバリウム鋼板
スレート(コロニアル、カラーベスト)の雨音
スーパーガルテクトの雨音
横暖ルーフαSの雨音
石粒付鋼板(ディプロマット)の雨音
カバー工法の雨音/コロニアル+横暖ルーフαS
通気工法の雨音/横暖ルーフαS(仕上材)
瓦(釉薬瓦)の雨音
屋根の葺き替え工事のトラブルを回避する為にチェックするポイント
・工事の工程を聞いて、1工程が終わる度にチェック:
屋根の葺き替えが完成したら、工事後の検収があってお客様がOKを出して、工事完了ですが、出来れば1工程ごとにチェックすることをお薦めします。





・決めた材料が搬入されているか?使われているか?




・軒先、壁の取り合い、ケラバ各雨漏りの心配箇所のチェック:



屋根の葺き替えリフォームで使える補助金制度
- 木造住宅耐震診断助成 (助成金の上限6万5千円):(耐震の診断をする場合の助成金):耐震の診断をするだけでもかなりの費用が発生する場合があります。その為に調査&診断だけに対して助成があります。また、この助成金を申請するためには定めたれた資格者に依頼する必要があります。
- 木造住宅耐震改修設計助成(助成金の上限20万円):(耐震評価を規定通りにする設計をする為に係る費用の助成): 実際の工事をする際、どの工事、箇所を補強したら規定の評価になるかの箇所、部品の選定など調査、設計をしなければならないとき、この助成があります。
- 木造住宅耐震改修工事助成(助成金の上限160万円):上記の耐震改修設計の内容に沿って改修する工事です。※工事を監理する設計監理者を立てることを推奨します。
のように、耐震リフォームについては、葛飾区では、診断、設計、実際の工事についてと、かなり手厚い助成金制度があります。各自治体も地域の差はあると思いますが、調べてみる価値はあるようです。屋根に関しては瓦から軽量な材料に葺き替えを考えるときには、一考するべきと考えます。
私の住んでいる船橋市のHPを調べてみると、「耐震診断・改修費助成」の制度がありました。木造住宅耐震改修助成事業、耐震診断を行う場合の助成事業がありましたし、住宅の耐震診断改修に関わる固定資産税の減額措置の事業もありました。
耐震に対するものが多いですが、お客様の住んでいる市町村のHPを調べてください。
屋根の葺き替え工事/火災保険が使えるかもしれません
木造住宅で加入している「火災保険」。もし、屋根の損傷、破損が暴風雨、台風、疾風、竜巻等、雨風が原因の場合は(保険に風災条項があれば)その被害に応じた保険金が支払われる場合があります。
基本的にはこの保険金は、屋根の修繕費に当てられます。葺き替えをやっても問題ありません。葺き替え費用の全額出るわけではありませんが、保険金とは「破損した」その「被害」に対して支払われるお金です。修理に掛かった費用を補填するのではありません。
せっかく何年も火災保険料金を支払っているので、ダメ元でも申請をしてみる価値がありそうです。これ結構ばかにできません。
まとめ
・納得できる屋根の葺き替えをするには、信用できる屋根屋さんを探す、適正な相場の費用で工事をする、自宅の屋根に合った良い施工方法、屋根材を選ぶことが重要です。正しい、適切な選択の為に屋根のことをいろいろ調べてお勉強して欲しいです。
以上になります。